自 遊 想

ジャンルを特定しないで、その日その日に思ったことを徒然なるままに記しています。

2013年11月09日 | Weblog


   
  菊 花   白居易(中唐)

一夜新霜著瓦軽   一夜 新霜 瓦に著いて軽し
芭蕉新折敗荷傾   芭蕉は新たに折れて敗荷は傾く
耐寒唯有東籬菊   寒に耐うるは唯だ東籬の菊のみ有りて
金粟花開暁更清   金粟(きんぞく)の花は開いて暁更に清し


(一夜明けると、初霜が降りて瓦がうっすらと白くなっている。
 寒気に芭蕉は新たに折れて、やぶれた荷(はす)の葉も傾いた。
 そうした中で寒気に耐えているのは、ただ東の垣根の菊だけ、
 その菊の花はこの朝、いっそう清らかに咲きほこる。)

 一読して、秋たけなわの朝の清々しい光景が目に浮かぶ。
 朝晩、秋冷が続きます。お風邪など召されませぬように。