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完璧な素晴らしい存在になんてならなくていい。

2020年07月25日 | シリアス
【幼心に強烈に思ったこと】

悲しい作品を涙どばどば(あと鼻も…)流しながら見ながら、ふと思い出したことがあった。

私が幼少期に現実から強く学んでしまったしまったというか、思い込んでしまったことのひとつは

「なんの欠点もない素晴らしい存在になってしまうと、早死にしてしまう」

だった。

だったというか、今でもうっすら思ってる。

外見も心もとても美しく、優しくて、欲のない、そして気品があふれる女の子がいたんですよね。

なんの欠点も、癖もない、本当に誰もに愛されていたコ。

お嬢様がお姫様を思わせるコでしたが、好物はうどんとスーパーで売ってるお安いチーズで(笑)一緒に並んで食べたことを覚えている。

もちろん私も大好きだったんだけど、ある時、ほんとうに理由もわからず突然亡くなってしまったのだ。

自殺じゃない(多分…隠したわけじゃないだろう)し、そんな生死の危険がある不調を持っていたわけでもない。

大人になった今、もしかして突然心臓が止まっちゃったのかな…なんて考えるけど遠い昔のことで真実はわからない。

(というかお墓がどこなのかすら私は知らない)

本当に可愛いコでしたが、その美しい容姿よりも強烈に覚えているのが、清らかで真っ白な美しい心でした。

「この現実では、清らかなコは生きていけないのかな…」

「完璧すぎると天国に受かっちゃうのかな」

子ども心に色んなことをぐるぐる考えた。

(すごい蛇足かもしれないけど、後に彼女と並ぶほどの美少女と、その彼女に仲良く連れ立ってる人気者がいたけど、前者は無愛想で頭でっかち・後者は功利主義で臆病者というとても人間らしい面があった。

 どちらも気付いたとき勝手に

 「良かった、この子はきっと長生きできる」

 とほっとしたのだ)

この記事(→・天使のような子。)で早世した友達の友達の男の子について書きましたが、彼もまたあまりに清らかないい人だった。

現実ではぜったいにいえないことだけど、彼が生きていた頃

「ちゃんと欠点や癖がある人間らしい人間にならないと、早死にしちゃうんじゃ…」

とうっすら思っていた。

悲しいね。

もちろん、人は協力し合い助け合う生き物ですから、年とればとるほど成熟していくことは必要になる。

ただ欲望むき出しに生きて他人を犠牲にするような生き方はしたくない。

でも、それでも…人間らしい癖・欠点…そんなことが現実で生命力に関係してる気がしてしまうんだよね、いまだに。

無責任な大人や意地悪な人間がいいって意味じゃないよ、しつこく書くけど。

そんな切なくなる思い出がね…よみがえったって話でした。
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