【郷愁、老い、時代への適応、そして甘さ】
先日の金曜ロードショーで宮崎駿さんの『君たちはどう生きるか』が放送していたので、ありがたく視聴いたしました。
うーん。
率直な感想を簡単に記録しておきます

宮崎さんを崇拝されているファンの方がたくさんいらっしゃるのはわかります。
そんな方々が私ごときの感想を気にすることはないでしょうが、不快になったり悲しい気持ちになるのが嫌な場合は読まないでくださいね。
個人の感想だから。
崇拝も深読みもいたしませんので…。
ではいきますー

・原作汚しよりは遥かにマシ
…宮崎さんは治外法権扱いされていますが、彼こそ原作クラッシャー筆頭だと私は長年感じてきたので、今回の
「タイトルと表紙以外何も原作本と関係ない」
のは良かったです。
・やっぱりテレビ俳優さんの声って聞きにくい…
…レジェンドになってからの宮崎さんは声優さん嫌いで有名。
人気のテレビ俳優さんばかり起用なさいます。
うーん…テレビ業界がそうされているんだけど、やっぱり発声が聞き取りにくいなあ。
字幕必須。
爆音の映画館なら問題なく聞けるのかな?
でもやっぱり聞きにくくない?
上手な方もいらっしゃいましたけどね。
宮崎さんが声優さんを蔑む一方でテレビの人気者を崇拝するのは、アニメ・漫画=気持ち悪いオタク、と迫害された時代の反動なのでしょうか。
想像だけど淋しいね。
・とにかく作りこみが甘い
…もうこれに尽きる。
作りこみが甘くて、絵でもストーリーでも台詞でも説明がないから
「はあ…」
と置いてけぼり。
話の構成、因果関係をちゃんと考えて作っていないから疑問だらけで
「???」
「なんでそうなる??」
の連続。
崇拝者がつくと深読みしてくれて、わからないとか面白くないと言うとボコボコに叩かれてしまうけど、
「広く大衆に愛され儲ける」
ならこれって致命的だと思うんだけどね。
きっと作る側も売る側も崇拝者で固められているので、永遠にこの気持ちは宮崎さんに伝わらないんだろうな。
それでいいんだろうけど…。
・さすがに時代への適応
…宮崎さんといえばパンツ、パンツ、パンツ、少女の体、体、体!でしたがさすがに時代の変化を感じ取って少し控えめ。
その代わり大人の女性キャラでサービスシーンがちょいちょいあり、お母さんなのに恋人同士のようなハグと想い合い…私は
「うわあ…昔よりはマシだけれども…」
と思いました。
『すずめの戸締り』もかなり気をつけるように描いていたものなあ。
それでもまだまだリアル少女・元少女には安全な世界ではないけど。
・美と権威で包まれた、しかし悲しい圧倒的な老い
…老い・衰えの大きさを感じる場面が多かったです。
どんなにカッコいい言葉・難しい言葉・それっぽい雰囲気でコーティングしても
「妄想がなんだというのだ」
という現実的なツッコミも随所に感じられた。
ただそれを誰に向けて描いているのやら。
お亡くなりになったライバルかな?
・悲しみをたたえた郷愁
…郷愁。
私はこの作品に一番それを感じました。
何もかもが昔の作品を思い出しましたから。
ハウル、耳をすませば、魔女の宅急便、もののけ姫、ラピュタ…私が知らない作品もしっかりと網羅されているんだろうな。
アリエッティ意識したところもたくさんだった。
「あの素晴らしい、輝いてた時代に帰りたい」
「ぜったいに帰れない、でも帰りたい」
って映画が語りかけてくるようでした。
経営は厳しくとも、若さと溢れる才能で夢中に働いた時代。
認められて下にも置かれず持て囃された時代。
全てが愛しいのだろうね。
…。
…。
っていうのが、私の感想です。
でも、これも古参ファンのひいききっと入ってますよね。
生まれて初めてジブリ作品観る人には
「だから何?」
「どうしてこうなるの?」
「話とおらないけど、なんか最後盛り上がって感動しなきゃいけない感じ?」
ととにかく???乱舞になりそうだもの。
一緒に観てた者は
「二度と観たくない」
と言ってたし、公開当時映画館で観たファンよりの人達も
「○○よりはまあまあ面白かったけど、よくわかんなかった」
と言い、辛口の人は
「意味不明」
「つまんない」
「信者向け」
と辛辣…。
これもまたリアル。
全員怖くてなかなかネットに書き込みはしないでしょうけどね。
とにかく、最後まで読んでくださって、ありがとうございました
先日の金曜ロードショーで宮崎駿さんの『君たちはどう生きるか』が放送していたので、ありがたく視聴いたしました。
うーん。
率直な感想を簡単に記録しておきます


宮崎さんを崇拝されているファンの方がたくさんいらっしゃるのはわかります。
そんな方々が私ごときの感想を気にすることはないでしょうが、不快になったり悲しい気持ちになるのが嫌な場合は読まないでくださいね。
個人の感想だから。
崇拝も深読みもいたしませんので…。
ではいきますー


・原作汚しよりは遥かにマシ
…宮崎さんは治外法権扱いされていますが、彼こそ原作クラッシャー筆頭だと私は長年感じてきたので、今回の
「タイトルと表紙以外何も原作本と関係ない」
のは良かったです。
・やっぱりテレビ俳優さんの声って聞きにくい…
…レジェンドになってからの宮崎さんは声優さん嫌いで有名。
人気のテレビ俳優さんばかり起用なさいます。
うーん…テレビ業界がそうされているんだけど、やっぱり発声が聞き取りにくいなあ。
字幕必須。
爆音の映画館なら問題なく聞けるのかな?
でもやっぱり聞きにくくない?
上手な方もいらっしゃいましたけどね。
宮崎さんが声優さんを蔑む一方でテレビの人気者を崇拝するのは、アニメ・漫画=気持ち悪いオタク、と迫害された時代の反動なのでしょうか。
想像だけど淋しいね。
・とにかく作りこみが甘い
…もうこれに尽きる。
作りこみが甘くて、絵でもストーリーでも台詞でも説明がないから
「はあ…」
と置いてけぼり。
話の構成、因果関係をちゃんと考えて作っていないから疑問だらけで
「???」
「なんでそうなる??」
の連続。
崇拝者がつくと深読みしてくれて、わからないとか面白くないと言うとボコボコに叩かれてしまうけど、
「広く大衆に愛され儲ける」
ならこれって致命的だと思うんだけどね。
きっと作る側も売る側も崇拝者で固められているので、永遠にこの気持ちは宮崎さんに伝わらないんだろうな。
それでいいんだろうけど…。
・さすがに時代への適応
…宮崎さんといえばパンツ、パンツ、パンツ、少女の体、体、体!でしたがさすがに時代の変化を感じ取って少し控えめ。
その代わり大人の女性キャラでサービスシーンがちょいちょいあり、お母さんなのに恋人同士のようなハグと想い合い…私は
「うわあ…昔よりはマシだけれども…」
と思いました。
『すずめの戸締り』もかなり気をつけるように描いていたものなあ。
それでもまだまだリアル少女・元少女には安全な世界ではないけど。
・美と権威で包まれた、しかし悲しい圧倒的な老い
…老い・衰えの大きさを感じる場面が多かったです。
どんなにカッコいい言葉・難しい言葉・それっぽい雰囲気でコーティングしても
「妄想がなんだというのだ」
という現実的なツッコミも随所に感じられた。
ただそれを誰に向けて描いているのやら。
お亡くなりになったライバルかな?
・悲しみをたたえた郷愁
…郷愁。
私はこの作品に一番それを感じました。
何もかもが昔の作品を思い出しましたから。
ハウル、耳をすませば、魔女の宅急便、もののけ姫、ラピュタ…私が知らない作品もしっかりと網羅されているんだろうな。
アリエッティ意識したところもたくさんだった。
「あの素晴らしい、輝いてた時代に帰りたい」
「ぜったいに帰れない、でも帰りたい」
って映画が語りかけてくるようでした。
経営は厳しくとも、若さと溢れる才能で夢中に働いた時代。
認められて下にも置かれず持て囃された時代。
全てが愛しいのだろうね。
…。
…。
っていうのが、私の感想です。
でも、これも古参ファンのひいききっと入ってますよね。
生まれて初めてジブリ作品観る人には
「だから何?」
「どうしてこうなるの?」
「話とおらないけど、なんか最後盛り上がって感動しなきゃいけない感じ?」
ととにかく???乱舞になりそうだもの。
一緒に観てた者は
「二度と観たくない」
と言ってたし、公開当時映画館で観たファンよりの人達も
「○○よりはまあまあ面白かったけど、よくわかんなかった」
と言い、辛口の人は
「意味不明」
「つまんない」
「信者向け」
と辛辣…。
これもまたリアル。
全員怖くてなかなかネットに書き込みはしないでしょうけどね。
とにかく、最後まで読んでくださって、ありがとうございました
