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秋雲ややつと締まりし旅鞄 細木久美子

2017年10月01日 | 俳句
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細木久美子
秋雲ややつと締まりし旅鞄

秋空の下旅に出た。何を食べても美味しかった。色づき始めた山の彩りにも感動した。そんなこんなの旅路の間にお土産品を多すぎるほど買ってしまった。何時も愛用している鞄だがこれでは少し小さすぎである。そこを何とかぎゅうぎゅうに詰めてやっとチャックを絞める事が出来た。天高く馬肥ゆる秋、悠々と秋の雲が流れてゆく。:俳誌『百鳥』(2016年12月号)所載。