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秋冷の少年紙の匂いする 鈴木映

2017年10月14日 | 俳句
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鈴木 映
秋冷の少年紙の匂いする
めっきり涼しくなってきた。統計上今日より25℃以上の夏日にはならないと言う。朝窓を開けると冷えを感じる。新聞配達を終わった少年だろうか紙の匂いをさせて通過してゆく。散歩の犬も快適なのか足取りも軽い。その昔新聞配達は少年のバイトの定番であった。今では立派な大人の仕事になっているようだ。朝の空気が心なしか美味しい。:雄山閣『新版・俳句歳時記』(2012年6月30日版)所載。