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色鳥や友に笑顔の戻りたる 宮下京子

2017年10月21日 | 俳句
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宮下京子
色鳥や友に笑顔の戻りたる
秋になると鶸、尉鶲など色彩の美しい小鳥が渡ってくる。こんな小鳥たちのことを総称して色鳥と言う。個体としておなしかどうか不明だが、何時ものコースで何時もの樹木に顔を出す。悩み事を打ち明けていた友の顔に笑顔が戻った。指さす枝先に尉鶲が止まっている。野生はライオンでも雉でも概してオスの方が派手である。尉鶲の真っ赤な色彩に目を丸くした友の顔からは憂いの様はすっかり消えている。:俳誌『百鳥』(2017年1月号)所載。