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新蕎麦や月日の回る水車 小川一路

2017年10月04日 | 俳句
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小川一路
新蕎麦や月日の回る水車
食欲の秋、新蕎麦の季節となった。蕎麦屋の店先に「新蕎麦入りました」の張り紙が出れば思わず暖簾を潜ることとなる。通ともなれば蕎麦掻き又は汁を付けづに蕎麦自体を味わうと言う。私はざる蕎麦に汁たっぷり派である。まずは日本酒を山葵で一本、蕎麦を食した後からは蕎麦湯という段取り。さらに信州とか本場の蕎麦をその土地で食すれば味もまた格別なものとなる。巡る月日は水車の様に回転してゆく。ことことこっとんことことこっとん粉を挽く。:雄山閣『新版・俳句歳時記』(2012年6月30日版)所載。