423
月野ぽぽな
耳たぶに何も無い日よ草の花
今日は久しぶりに自宅でゆっくり過ごすと決めた。イヤリングの品定めなど迷わずにたっぷりとした「時」が流れる。思えば都会のジャングルを走り回る忙しい昨今である。何に追い回されて来たのだろう。手帳には明日からの予定がびっしりと詰まっている。これが人生の充実と言うものだろうか。ベンチでぼんやりと寛げば、素でいる自分が草の花を愛でている。今日一日は素直な耳で居よう。:俳誌『俳句』(角川・2017・11月号)所載。
月野ぽぽな
耳たぶに何も無い日よ草の花
今日は久しぶりに自宅でゆっくり過ごすと決めた。イヤリングの品定めなど迷わずにたっぷりとした「時」が流れる。思えば都会のジャングルを走り回る忙しい昨今である。何に追い回されて来たのだろう。手帳には明日からの予定がびっしりと詰まっている。これが人生の充実と言うものだろうか。ベンチでぼんやりと寛げば、素でいる自分が草の花を愛でている。今日一日は素直な耳で居よう。:俳誌『俳句』(角川・2017・11月号)所載。