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春眠の夢に集ひてみな若し:笠井彰

2021年04月25日 | 俳句
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春眠の夢に集ひてみな若し:笠井彰
心地良い春の眠りに沈んでいる。その夢の中であの顔この顔懐かしい顔ぶれが集った。まてよどの顔も若々しいではないか。そう言えば若くして別れた顔ぶれではある。消息不明の者も何名かいる。地道な暮らしの便りを貰った者もある。初恋の女子先生は他界されたとも聞く。吾に度胸無く告白出来なかった娘もあの頬笑みを見せてゐる。夢なのに深刻になってしまう自分がここにある。:朝日新聞「朝日俳壇」2021年4月18日所載
(とろりとろり夢の中でも春愁:やの字)
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