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何もかもあつけらかんと西日中 久保田万太郎

2018年08月15日 | 俳句
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久保田万太郎
何もかもあつけらかんと西日中
昭和20年8月15日玉音放送を聴く。戦争が終わった。何もかもあっけらかんとした空間を西日が焼いている。今の今まで死と隣り合わせの格闘が瞬時にして消えた。その続きにあるのはただ心の空虚のみである。空はそんな事はあずかり知らぬと白々と陽を回す。多くの大和魂が燃え尽きた夕陽は空を血の色染めている。:小島二郎「俳句の天才―久保田万太郎」(1997年7月20日)所載。
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