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骨に指添はせて捌く鰯かな 赤澤新子

2018年08月14日 | 俳句
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赤澤新子
骨に指添はせて捌く鰯かな

漁師とか手慣れた釣り人なら鰯は骨に指添はせて捌く。包丁やナイフを使わないところがみそである。今では季節感が微妙にずれて来たので今日あたりが鰯の旬なのかどうかはわからない。釣り人が嬉々として帰宅し男の手料理にとりかかる。自慢げに捌き夜食の主役を務める。家族はご主人の手柄話を聞くとはなしに聞かされてまずまずの団欒となる。天高く食欲の秋が暮れてゆく。:雄山閣「新版・俳句歳時記」(2012年6月30日版)所載。
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