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一山も一谷も雨ほととぎす:甲斐由起子

2021年05月30日 | 俳句
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一山も一谷も雨ほととぎす:甲斐由起子
キョッキョキョッキョキヨと時鳥(ほととぎす)の声が響き渡る。山も谷も降りしきる雨の中である。番の一羽に自分の居場所を告げているのだろ。人間の耳にはおよその方角しか分らない。鳥同士はピンポイントで相手の居場所が分っているらしい。大きな自然の山河の懐で今日も鳴声が山に谷にと響き渡ってゐる。:俳誌「角川・俳句」2021年6月月号所載
(お目覚めの枕に甘しほととぎす:やの字)
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