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楽隊のひとり草笛吹きはじむ:金子敦

2021年05月17日 | 俳句
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楽隊のひとり草笛吹きはじむ:金子敦
人の心を鼓舞する様に楽隊の演奏である。その内各パートの独奏が挟まれて行く。トランペットが終わりドラムが終わったその跡でフルート奏者の番が回ってきた。が、何とこの者は草笛を吹きはじめたのである。それまでは音量を競う様な演奏だったのと対比の妙かこの草笛の小さな音色が聴衆の耳を引きつけた。:金子敦句集「シーグラス」2021年4月21日版所載
(草笛の音色に大気澄み渡る:やの字)
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