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いつの間にいつの間に消ゆ夏の蝶:白木静子

2021年05月08日 | 俳句
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いつの間にいつの間に消ゆ夏の蝶:白木静子
化粧も鮮やかな夏蝶が舞っている。素早い動きが見つけた花々の蜜を吸いまた飛び去って行く。蝶の舞うショータイムを満喫していたがついつい見失ってしまう。目で探索すればその鮮やかな姿態は直ぐに目に入る。目に入るのだがたちまち又消えてしまう。消えて探しているうちに「いつの間に」蝶は消えてしまった。舞の余韻がまだ瞼の裏に焼き付いている。:読売新聞「読売俳壇」2021年5月3日掲載
(谷深く風吹き渡り夏の蝶:やの字)
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