やんまの気まぐれ・一句拝借!

俳句喫茶店<つぶやく堂>へご来店ください。

牡丹の絶唱といふ崩れやう:塩見成子

2021年05月19日 | 俳句
625
牡丹の絶唱といふ崩れやう:塩見成子
牡丹が崩れてゆく。絶唱の声が響き渡ってゆくようだ。花の散り様は様々なれど花弁がはらはらと散るのもあれば牡丹の様に花ごとすとんと散る様もある。その一心を投げ打つ様に絶唱の声を聞く。声なき声の絶唱である。ここに散り際の美学がある。人の散り方も然り。:朝日新聞「朝日俳壇」2021年5月16日所載
(牡丹の散り敷く坂や万歩計:やの字)
<いらっしゃいませー俳句喫茶店・つぶやく堂ーどうぞお入りください>