後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

「多民族で構成される南米のインディオとマヤ民族」

2023年05月16日 | 日記・エッセイ・コラム
5月14日に「インカ帝国のマチュピチュ発見の驚き」という記事を掲載しました。さて南米のブラジルには現在200万人の日系移民が住んでいます。1908年、笠戸丸で海を渡った781人が始まりでした。
そこで今日は南米の民族構成を簡略にご紹介したいと思います。
南米の先住民はインディオと呼ばれていますが、インディオは実は多数の民族で構成されています。
そこへスペインとポルトガルが武力侵攻し数多くの植民国を作ったのです。
南アメリカのほとんどの国、ベネズエラ、コロンビア、エクアドル、ペルー、ボリビア、チリ、パラグアイ、アルゼンチン、ウルグアインなどはスペイン語が公用語です。ブラジルではポルトガル語が公用語です。
そんな歴史なので現在南米にはスペイン人、ポルトガル人、日本人たちの居住地があります。 そして民族や人種の構成は国によって様々です。 

1番目の写真は初期の日系移民の写真です。 笠戸丸の頃の日系移民です。

2番目の写真は昭和時代の移民が南米への船に乗る前の写真です。
写真のように日系移民が住んでいる南米には昔からインディオと総称される先住民が住んでいました。

3番目の写真は現在のインディオのある民族の子供たちです。

4番目の写真は笛を吹くインディオ系民族の男性の写真です。
インディオの民族構成の例としては、ペルーやボリビアのケチュア族、アイマラ族、チリのマプチェ族、パラグアイのグアラニー族、メキシコ・グアテマラ・のマヤ族などが有名です。要するに多種の民族がインデオを構成しているのです。
そこへスペインとポルトガルが武力侵略し混血します。
先住民と白人との混血をメスティーソ(mestizo)、ラディーノ(ladino)などと言ます。先住民のインディオと黒人との混血をサンボと呼びます。
人種的に純粋なインディオでも都市に住むインディオは白人やメスティーソに文化的に同化します。一方で、逆に人種的には混血であっても先住民としてのアイデンティティを持ち、農村部を中心に先住民系の言語を日常的に用い伝統的な文化を守る人々も決して少なくありません。
そんな先住民の一例としてマヤ人をご紹介したいと思います。
マヤ人はメキシコ南部から中央アメリカ北部にかけての地域に住んでいます。しかし"マヤ"というまとまった一つの民族ではなく、文化と言語が異なる多くの集団を総称したものです。 

5番目の写真は現在のマヤ人です。

6番目の写真はいろいろな衣装を売っているマヤの女です。

7番目の写真は伝統的な衣装に身を包んだグアテマラのアティトラン湖周辺のマヤ人の女性です。
グアテマラの西部の高地には伝統的で大きなマヤ共同体が存在しています。その人口の大部分をマヤ人が占めており、多くのマヤ語系言語が日常的に話されているのです。
グアテマラ政府は言語によってマヤ人を21の民族に分けています。特に多いのがキチェ族で、ほかにケクチ族、カクチケル族、マム族などが住んでいます。

以上結論を書けば南米は多種多様の民族が住む大陸でスペインとポルトガルの武力侵略の結果多数の国が出来ている大陸です。南米への人類の移動は最終氷河期の1.5万年前頃から以後でした。そんなに古い歴史ではなかったのです。

それはそれとして、今日は南米に住む日本人に幸多かれと祈ります。あわせて皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)

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