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後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

今年のこのブログの掲載記事を振り返って(3)人命救助をした村田奈津恵さん

2013年12月30日 | 日記・エッセイ・コラム

以下は2013年10月3日掲載の記事です。私達は村田奈津恵さんを忘れません。

=「踏切 で自分が犠牲になって人命救助した村田奈津恵さんと、献花する人々の群れ

ことの顛末はJR横浜線の踏切で倒れていた74歳の男性を村田奈津恵さんが助け、自分が電車にひかれて亡くなったのです。10月1日午前11時30分ころのことでした。

電車が来る直前に遮断機の下りている踏切内に飛び込んで、倒れていた人を助けたのです。助けることに夢中だったに違いありません。自分の安全を犠牲にしてしまったのです。

そしてその直後からいろいろな人々が現場に花束を供えました。近所の商店街の世話人が献花台も用意してくれました。

私は村田奈津恵さんの崇高な行為に頭が下がります。そして献花に訪れた人々の優しさに感動しています。

下に現場の踏切の写真と、村田さんの写真、そして献花の写真2枚をお送りします。

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このように自分が犠牲になって他人を助けようとした例は12年前にもありました。

JR新大久保駅で線路に落ちた日本人を助けようとしたのは韓国から来た男性の留学生の李秀賢さん(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E5%A4%A7%E4%B9%85%E4%BF%9D%E9%A7%85%E4%B9%97%E5%AE%A2%E8%BB%A2%E8%90%BD%E4%BA%8B%E6%95%85でした。救助に成功せず、自分も間に合わず電車にひかれてしまったのです。この美談は後に、「わたしは忘れない」という映画にもなりました。

なおこの時、47歳の日本人カメラマン、関根史郎さんも李さんと一緒に線路に飛び込んで落ちた人を助けようとして死亡しました。

この新大久保駅転落事故は最初に線路に落ちた人、それを助け出そうとした日本人カメラマン、そして李さんの3人が亡くなってしまったのです。痛ましい事故でした。

突然ですが、私はカトリックの信者です。自分の命を犠牲にして他人を助けた人はみんな天国へ行くと信じています。亡くなった方がキリスト教の洗礼をうけていなくても、仏教徒でも、無宗教でも必ず天国へ行きます。浄土へ行きます。天国や浄土は同じものです。ですから村田さんも大塚駅で亡くなった韓国の留学生も、関根史郎さんもみんな天国に行きます。

私の信仰とはそういうものです。そして献花に訪れた人々へは必ず神さまのいつくしみがあります。神様が感謝しているのです。

ついでに書けばアウシュビッツ収容所で自分が犠牲になり、他人の命を助けたコルベ神父も同じように天国に行っています。

このコルベ神父と村田さんと、そして韓国の留学生、李秀賢さんと関根史郎さんは天国で平等に並んで微笑んでいます。神の前では差別が絶対にありません。完全な平等だけがあるのです。

私は一昨日から、村田さんの優しさ、献花に訪れた人々の優しさに体がつつまれています。

村田さんのご冥福をお祈りいたします。

そして残されたお父上と家族の平安をお祈り申し上げます。

下に昨日の東京新聞の記事を転載しておきます。

=========昨日の東京新聞の記事(抜粋)=======

 人を救おうとする勇気の代償に、尊い命が失われた。横浜市緑区の踏切で、一日午前に起きた事故。亡くなったのは緑区台村町、会社員村田奈津恵(なつえ)さん(40)と判明した。一緒に踏切待ちをしていた娘を、目の前で失った父恵弘(しげひろ)さん(67)は、沈痛な面持ちで娘の死を悔やんだ。 (小沢慧一)

 緑署などによると、事故が起きたのは一日午前十一時半ごろ、緑区中山町のJR横浜線鴨居(かもい)-中山駅間の川和(かわわ)踏切。うずくまっていた男性(74)を助けようとした村田さんが、東神奈川発橋本行きの普通電車(八両編成)にはねられ、死亡した。男性は鎖骨を折るなどの重傷を負った。

 現場は遮断機と警報機のある踏切。村田さんは、恵弘さんが運転する乗用車の助手席に乗り、車列の先頭で踏切が開くのを待っていた時に、踏切の中の男性を見つけた。村田さんは車を降りて遮断機をくぐって踏切の中に入り、男性を線路のわきに動かしたという。

 近くにいた別の男性が踏切に備え付けの電車の緊急停止ボタンを押し、踏切内に村田さんと男性がいるのを見つけた運転士が急ブレーキをかけたが、間に合わなかった。署は男性が踏切内にいた経緯と、村田さんがはねられた詳しい状況を調べている。

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