後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

五月晴れの富士五湖への小さな旅、そして大きな幸せ

2016年05月13日 | 日記・エッセイ・コラム
富士山は日本の心。多くの人が東海道新幹線から眺めます。山登りが好きな人は富士山に登る人も少なくありません。その富士山の麓に五つの噴火による堰止め湖があります。東から山中湖、河口湖、西湖、精進湖、本栖湖と富士山を囲むように清浄な水を静かに湛えています。
昨日は五月晴れでした。この富士五湖の河口湖と精進湖への小さな旅を致しました。
その写真をお送りいたしますので高原の湖の静かな風景をお楽しみ下さい。

1番目の写真は鳴沢村の役場前から撮った富士山です。富士五湖の何処に行っても富士の峰が大きく迫って見えます。

2番目の写真は精進湖から見た富士山です。四季折々、精進湖に来れば必ず車を停め水辺を歩く場所です。車内でコーヒーを飲んだりオニギリなど質素な昼食を食べます。写真に写っているのはニッサン・ノートという私の車です。

3番目の写真は河口湖の勝山の道の駅の前の広い芝生の向こうに湖が見える場所です。何時も子供連れの家族が楽しそうに遊んでいます。

4番目の写真は勝山から湖に沿った道路をゆっくり走り富士ビューホテルの下から眺めた風景です。
湖面に太陽の光がキラキラ輝いています。

5番目の写真は弁天さまを祀った小島です。河口湖は流れ出す川が無いので水位が季節によって変わります。3年前の今頃は水が少なくなってこの小島まで歩いて行ったものです。

6番目の写真は弁天島へ一番近い所の公園に咲いていたラベンダーの花です。

7番目の写真は同じ公園に咲いていたアヤメです。この小さな公園には何時行っても花々が咲いています。

これらの写真のように富士五湖は平日なら観光客が少なく実に静かな場所です。
特に全ての湖では水辺まで車を入れることが出来ます。車を水際に停めて、静まり返る湖面を見ていると昔のことがいろいろと思い出されるのです。そうでした。自家用車を持つということが少年の頃からの憧れでした。戦前生まれ戦後育ちの私は貧しい時代に育ちました。食糧難の頃でした。そんな中で新聞や雑誌が自家用車の夢を書きたていました。
大学を卒業する頃は、日産ブルーバードやトヨペットクラウンが売り出されていました。
軽自動車はスバル360とマツダクーペが売り出されていました。その当時は皆が自家用車に憧れていたような雰囲気があった時代でした。朝日カメラのような写真雑誌も出てきました。キャノンやニコンは憧れの写真機でした。
旅の雑誌もありました。その中に富士五湖の美しい風景写真もあります。
青年の私にも憧れだけは沢山ありました。みんな見上げる坂の上の雲でした。
その憧れの一つに自家用車を買って富士五湖へドライブするのがありました。
そんな夢から茫々60年、私は写真のように精進湖の水辺に自家用車を止めているのです。そして傍らには健康な妻がいます。
大きな幸福感が身を包みます。幸せです。小さな旅で実感した大きな幸せです。
写真に写っている私の車はニッサン・ノートという車です。大衆車です。燃費が良く高速道路では1リッターのガソリンで16Kmも走ります。高速加速性能が良くて他車を追い抜く時、一瞬で追い抜けるので安全感があります。燃費が良くて頼りになる走りなので幸福感が湧いてきます。このような車が作れる国に生まれて幸せです。
それにしても富士五湖はいつ来てもゴミ一つなく花々が咲き、芝生が手入れしてあり、水が澄んでいます。多分、地元の人々が努力しているに違いありません。その心が嬉いのです。風景だけが良いから足繁くいくのではないような気がしています。
昨日、五月晴れの富士五湖への小さな旅をしながら、そんなことを考えていました。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)