後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

自分が乗った車の思い出(2)マツダ・ロードスター

2008年05月30日 | 日記・エッセイ・コラム

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1960年にオハイオ州でダッジ・コルネットという大型乗用車の中古を買って新婚の妻と乗り回していた。クリーム色と水色のツートンカラーが気に入って妻が選んだ車である。

学生街の道傍にイギリス製の真紅のMGスポーツカーがよく駐車してある。時々、幌が空けたまま駐車してある。シンプルなダッシュボードに木目のハンドルがついている。自分の大型乗用車はパワーステアリングにオートマチック・トランスミッションだがMGは手動のギアチェンジ。軽快な構造で車体のフォルムが流れるように美しい。そばを通るたびにMGのところで、しばし足を止める。

同級生にMGで通学している中年の男が居た。空軍大佐で、引退後の転職の準備に博士の学位をとりに来ていた。あるとき、そのMGで家まで招待してくれた。車体が軽くてスピードを上げると飛び上がるように疾駆する。エンジンのゴロゴロという音が体をしびれさせる。

それ以来、一生の間に一度はMGのようなスポーツカーを持ってみたいと考えるようになった。

それから30年以上たってしまったが、夢はますます強くなる。子供もずいぶん前に独立し、収入もフルタイムなので十分ある。最後のチャンスと思い数年前にMGと同じような軽スポーツカーのマツダ・ロードスターの中古を買う。いすず・ウイザード3500ccの他にもう一台買うので家人の同意を慎重に得る必要がある。そこで家人の好みの色合いの車を探す。エンジンにガタが来ていてもどうせ3年だけと決めているので大丈夫。やっと落ち着いたマリンブルーの中古を見つけた。試乗で自宅に寄り、色を見せる。家人が笑顔で合格と言う。3年間、山の小屋や土浦のヨットへと散々乗った後で予定通り売ってしまった。

スポーツカーに3年乗った結論。見ているほどロマンチックな代物ではない。椅子が硬くて、バネが最小限度しか付いていないので腰が痛くなる。椅子が低い位置にあり、ドアーが小さいので乗り降りが非常に不便である。タイヤの音が大きいので4輪すべてを一番静かな新品タイヤへ変えたが、やはりうるさい。屋根が幌なので他の車の騒音が入って来るのだ。

快晴のときには幌を畳んで走る。たしかに爽快である。しかし埃や砂粒は遠慮なく顔を叩く。

陽射しがまともに顔に当たる。

家人が側に座ると若い2人連れと思うのか皆がみてくれる。家人が喜ぶ。いろいろ有ったが、長年の夢がかなって満足した。(終わり)


自分が乗った車の思い出(1)はじめに

2008年05月30日 | 日記・エッセイ・コラム

1958年大学を卒業し1960年にオハイオ州へ留学したときに初めてアメリカの中古車を買った。クリームと水色のツートンカラーのダッジ・コルネットである。エンジン容量は4・5リッターの大きな車で、たしか1956年製であったと記憶している。

帰国後はマツダ・クーぺ、 トヨタ・パブリカ、 トヨタ・カローラ、 ホンダのシビックカントリー、 またトヨタ・カローラ、 ドイツではオペル・レコルドの中古、 帰国後はトヨタ・スープラ、 そしてアメリカでは中古のトヨタ・セリカ、 帰国後はスズキ・エクスード(4輪駆動)、 いすず・ウイザード(4輪駆動の2輪駆動仕様)、 マツダのスポーツカー・ロードスター、 そして現在のニッサン・セレナ(ワンボックスカー)と大体13台の中古や新車を乗り継いできた。振り返ってみると高級車はトヨタ・スープラのみで、あとは全て価格ひかえめの実用車ばかりで他人へ自慢にできるような車は一台も無い。

しかし、1958年から自動車学校へ行っていたので50年の運転の歴史である。

運転は自慢でないが下手である。下手を自覚しているので慎重に動かすので交通違反や事故は非常に少なかった。ドライブが趣味といえるほど好きなので、用もないのに東京の近郊をあちこち走りまわった。年間の走行距離は約2万キロ。従って50年間で約100万キロになる。ただし1958年、1959年、1960年は数キロしか走っていないので、90万キロ位と思う。

12台の車にまつわる思い出は多いが、その中から面白そうな順序でご紹介して行きたいと思っています。車の性能の解説でもなければ運転技術の自慢話でもない。

車にまつわる市井の哀歓を描いて見たいと思う。(導入部の終わり)


読者の方々への感謝と、ご参考までに、

2008年05月30日 | うんちく・小ネタ

皆様のお蔭様で、このブログへのアクセス数も少しずつ増え、ここ1ケ月の平均アクセス数は一日当たり155件になりました。最高記録は4月6日の339件でした。昨日も214件もありました。どうも有難う御座います。心から感謝申し上げます。

話は変わりますが小生のコンピューターが古くなり反応が大変遅くなってきました。

新しいのへ買い換えようとPC専門店へ行き相談しました。古いコンピューターに記録されている全ての情報を新しいコンピューターへ入れ替えなければなりません。

その為には古いコンピューターを店へ1週間預けて作業をしなければ出来ないと、言われました。念の為、他の店に行って相談しました。同じく1週間預けてください、と言われました。

メールもブログも1週間も断絶したくありません。そこでトータルサポート株式会社(電話:0120-02-9598)へ連絡しました。即座に山崎 敬 さんを自宅へ派遣してくれました。

山崎さんの仕事は、まずPC本体だけを買いたいという小生の希望をよく聞くことから始まりました。デスクトップもプリンターも最近買ったばかりです。

どのようなPC本体を買うべきか判断して、山崎さんが小生と一緒にPC専門店へ行ってくれました。購入したのは O'ZZIO-SX-Siries (容量1メガバイト)で価格は69980円でした。

自宅に帰り、古いPCから全ての情報を取り出して、新しいPCへ入れてくれました。

その後、新しいNortonのバイルス防止ソフトもいれ全ての接続を完了してくれました。

自宅に着いてからPCの購入、情報の入れ替え、接続の全てで4時間の作業でした。Nortonの新しいソフトの購入代金を含めて、合計42300円でした。

PC本体の代金と合計すると11万2280円で反応の素早いこのコンピューターへ変えることが出来ました。

これら一連の作業をご自分で出来る方にとっては42300円は必要ありません。

しかし、自分でできないと1週間古いコンピューターを店へ預けなければなりません。一週間の断絶を避けて新しいコンピューターへ変える方々へのご参考になれば幸いです。

最後に五反田から武蔵小金井まで遠路きてくれて、終始誠実に作業を進めてくれた山崎 敬 氏へ感謝の意を表します。


憂鬱な雨の日、見て元気の出る写真1枚

2008年05月30日 | 写真

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昨日いらいの雨が降っている。老化し、心肺機能が下がったのか低気圧に敏感になる。

雨の日は気分が悪く、元気が無い。そんな時には、晴天の写真(上)を見て風の動きを想像してみる。三笠の船尾からメインマストを見上げた写真。旗が幾つも、左からの風に靡いている。丁度心地よい風速で吹いている。空は高気圧で覆われているに違いない。この軍艦の向側には青く波打つ横須賀湾が広がり、少し遠方には猿島が緑の樹木で盛り上がっている。

この写真には写っていないが、後部甲板から一段下がった舷側に木製のデッキの手摺りが見えた。その内部には艦隊長官や艦長の部屋がある。先日、その部屋の前を通り、このデッキの上に出てゆっくり歩いた。高気圧と乾いた風の心地よさを楽しみながら。この洒落たデッキのことを英語では Stern Walk (船尾歩廊)という。

こんな事を書いていたら、この憂鬱な長雨へも少し感謝したくなる。山梨の雅雄さんから貰ってきたシイタケとナメコの原木6本に雨が満遍なく降り注いでいるのが見える。キノコ菌が原木の穴の底でゆっくり繁殖しているのが見えるようだ。雑菌が入り込まないように蝋で何度も封印してある。雅雄さんの丁寧な性格から安心して良いだろう。そういえば、彼はキノコには長雨が一番良いと言っていた。如雨露や水道ホースでかける水は満遍なく行き届かないと言う。キノコを庭先に栽培していると農作物にとって雨の重要性がしみじみと分かる。作物別に雨の適量と最適の時期があるに違いない。趣味で野菜を作っておられる方々にとっては常識なのだろう。元気が出て来たのでお終いにします。皆様も雨に負けずに楽しい一日を過ごしください。(終わり)