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降雪シーズンを前に、改めて、降雪について認識するべきこと

2014-12-11 20:18:53 | 日記
降雪が予想される場合、雨か雪かの区別が気になるところですが、僅か1℃程度の差で、みぞれ から 積雪 となったりします。油断なりません。

◆(筆者自身の調査による)降水量をX(単位㎝とすること に注意!) 湿度90%とすると そのときの積雪量Y(単位㎝)の間には、以下の法則があります。

気温2・5℃以下で・・・・・みぞれ

気温1・5℃以下で・・・・・降雪となる

気温1・25℃・・・・・Y=5X

気温0・75℃・・・・・Y=7X

気温0・25℃・・・・・Y=10X

気温-0・25℃・・・・・Y=15X

気温-0・75度・・・・・Y=20X

となります。

この法則から、同じ降水量でも、気温が低いほど積雪量は増えることになりますが、仮に湿度90%で、降水量が10㎜とすると 10㎜は1㎝ですので

気温1・25℃・・・・・5cm  

気温0・75℃・・・・・7cm

気温-0・75℃・・・・・20cm  の積雪となるわけです。

さて、

◆今回のような南岸低気圧による降雪時ですが(以下筆者調べ)

◇上空1000m~2000mの風向に注目!この風向に開いた山の斜面のあたる地域では、降水量が増えますので、積雪量も増大すると言うことになります。

※特に関東甲信地方の場合ですが、個性ある現象となりますね。

◆:上空1000m~2000mの風向が、関東地方東海上から東北東風~東より風となっている場合・・・・・日本海側佐渡沖から能登半島沖にかけて、地形的特性で低圧部が発生しやく、当該低圧部に吹き付ける気流が、関東山地や南アルプスにぶつかり、関東北西部や山梨県、長野県中部周辺で、積雪量が増えることになります。

◆:上空1000m~2000mの風向が、関東地方東海上から北東風~北北東風となっている場合・・・・・千葉県内陸部で積雪が増える傾向があります。

更に、関東地方の場合、上空1000m~2000mの風向が、八丈島で南~南東となっている場合、関東南東沖から千葉県に東~南東風の暖気が張り込んで、千葉県沿岸部で局地的な前線(沿岸前線)を発生させて、この沿岸前線の暖気側では雨、寒気側(関東内陸側)では、みぞれや雪となり、この状態下では、さらに寒気側(関東内陸側)での、北より風と北北西風との衝突箇所より内陸側で、積雪となるものですね。

この、内陸側に発生する、北より風と北北西風との衝突箇所は、南岸低気圧が関東沖に接近とともに、前記沿岸前線が千葉県内陸側に移動して強まるとともに、それ自体も東側へ移動し、沿岸前線に吸収されるようになりますが、その際に、当該衝突箇所出の降雪域も東側に移動すると言う特性があります。


山梨県内では、東部や富士五湖地域、それに、北部や西部山間部では、比較的降雪となりやすく、積雪も多くなりことも多いですが、峡南地域や甲府周辺等の盆地地域では、低気圧が本州南海上を東進する際には、山越えの気流が入りやすく、ことのほか気温が低下せず、降雪になりにくい頃が多いですが、低気圧接近前、朝方冷え込んで、日中天気が崩れる場合、降り出しが雪で始まり、東部や富士五湖と積雪量は同等か、もしくは、盆地地域が多く積もった事例もあります。

このような事例時では、甲府盆地周辺で、ことのほか視界が悪くなることもセットでの現象としてあらわれていますから、どうか、油断されないように!