①7月12日16時までの山梨県内各観測地点最高気温一覧図 気象庁HPより引用・加工
②7月12日12時の天気図 気象庁HPより引用
③7月12日12時の全国ウインドプロファイラー風向風速分布図
連日、山梨県内では、所によっては体温を大きく超えるような猛烈な暑さが続いていますが、12日も、観測史上最高気温を観測する箇所が散見、県内の全ての観測地点で、最高気温が31℃以上となるような、まさに灼熱地獄 のような1日となってしまいました。
日中の最高気温ですが、勝沼で39・1℃と、3日連続の39℃台となりましたし、甲府では観測史上4番目の高温となる38・9℃を観測!高冷地である河口湖で35・3℃、八ヶ岳山麓の大泉でも35・1℃を観測しています。(引用図①)
切石、河口湖、大泉では、観測史上最高となる最高気温を観測したことになります。
この記録的な猛暑ですが、引用図②③より、本州南海上の太平洋高気圧に対応して、上空3000mまでの風向は時計廻りとなって、高気圧性循環となっており、本州南海上の太平洋高気圧が上空まで勢力がある、背の高い高気圧であり、当該高気圧に、ここ数日、関東以西の各地を覆っていました。
さらに、引用図③より、上空1000m、2000m、3000mのいずれでも、西日本の各地では南西~西より風で、東海地方で、名古屋では西北西風、静岡で西より風となっていますが、日本海側の高田で西南西風となっており、いずれの地点でも風速が10m以上と強まっています。
これは、太平洋高気圧からの西より風が、中部山岳で衝突して分断された結果となり、こういった状態下では、中部山岳や伊吹山方面を吹き降りる山越えの気流が東海地方や甲信地方、関東地方で卓越するようになるもので、こういった条件下で、山梨県内の記録的な猛暑が発生したわけです。