①9月30日9時の天気図 気象庁HPより引用
②9月30日9時の日本付近雲画像図(水蒸気画像で拡大版) 気象庁HPより引用・加工
③9月30日21時の予想天気図 気象庁HPより引用
台風17号は、30日9時現在、紀伊半島の南西沖を北東へ、速度をやや早めて進んでいます。
このままの進路ですと、30日夕方から夜にかけて、近畿地方~関東地方にかなり接近、あるいは上陸する恐れが強まってきました。引用図③より、30日21時現在には、山梨県付近へと達する予想です。
引用図②より、台風17号の西側~南西側には、水蒸気画像上の暗域が見られ、これは、速度を速めつつある台風を取り巻く雲の集団の分布の典型的なパターンです。
台風の北東方向には、依然と、帯状に白くぼやけた画像域 A が見られます。昨日本ブログの記事の引用図②と比較していただければ、と思いますが、当該 A の位置、昨日よりほぼ同じ位置に分布しており、その中に、白く輝く帯状の画像域 B も見られます。
Aの成因は、昨日の記事にて説明したように、上層で、台風から時計回りに吹き広がる気流が、上空、※500hpa~300hpa(およそ上空5500m~10000m)の台風を押し流す気流(指向流)が強まり、当該、指向流の吹く方向へ一層吹き広がったためですが、Bの成因は、当該、台風の指向流を強めた一因である、500hpa(上空およそ5500m)の谷の東進に伴い、当該500hpaの谷の前側に Aがあたっているため、Aの箇所で併せて、上空3000m付近の上昇流が強まり、雨雲が発達したためであります。
以上のことより、台風17号、今後、進路は、現状のまま(おおむね北東)で、進行速度を速めて山梨県へ接近・通過するため、県内山地を中心に、大雨災害、河川での洪水、低地での浸水、更には、県内では地形的特性で、地表付近が乱流になりやすくなるため、突風や竜巻などにも充分な注意が必要です!
さらに、台風17号が、進路をやや西よりに進んで、県西部長野県境付近を通過るようになる場合、県内では、地形的に南~南東に開いた斜面沿いにあたる地域を中心に、暴風が吹く可能性もあります。この点も充分にご留意ください!