遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

草しらみ

2022-09-25 16:35:47 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和4年9月25日(日)

草 虱 : 薮 虱


セリ科の越年草で、原野・路傍に多く自生する。
葉は人参型で、表面に光沢のない2回羽状複葉は
厚みがある。

茎は30~70cmで直立、分枝し茎の頂に複数
の花序が付く。

5~7月頃に5弁の白い花が咲き、花弁は内側に
曲がる。

花の元に、長楕円形の実が付く.果皮にカギ状の
硬い毛が密生する。


これが衣服につくと中々取ることができない。
これを「しらみ」に喩えた。
若い実(1ヵ月ほど)は、漢方の薬用となる。
実の方が目立つので、「秋の季語」となった。

俳人の富安風生さんは、愛知県八名郡金沢村(現、
豊川市一宮町)のご出身で、彼が生家に立ち寄った
折に秋草の生える道端を歩いている時に、「草虱」
がズボンに付いてなかなか取れなかった。
子供の頃にそんな経験があり、「これが故郷なんだ
な、」という想いふける、、、、、。
そんな状景を詠んだ「草じらみ」の句がある。

俳人の名句

ふるさとのつきて離れぬ草じらみ   富安 風生

そう言えば私が小学生の頃に、原っぱで遊んでいる
時に、草の実で6,7cm位の長楕円の草の実が、
やはりズボン等衣服にくっ付いてしまい、、、、
それを互いに投げ合い、相手の服へ、「勲章、勲章」
と叫んで遊んで居た。(名は判らぬが草虱ではない)