遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

蛍 草

2022-09-16 16:30:26 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和4年9月16日(金)

露 草 : 蛍 草

ツユクサ科の一年草、青くさく小さな一日草。
茎は30cm以上になるが、柔かい茎は地を横に這い節から
斜上し白い根を出す。葉は長卵形で互生する。
2枚の緑色の苞葉の間から青色の小さな花を開く。
花は月光を浴びて咲くので「月草」、蛍の光を思わせる「蛍
草」などと風雅な異名が在る。

露に濡れ倒れ伏して、しとどに咲いている姿はとても美しい。
昔から愛される草花で、古くはこの「月草」の名前で着物を
染めた色が水に流れることから、「友禅染」の下絵描きに使
用されている。
日本各地の路傍、川端、荒れ地等どこにでも咲いている。

若葉は食用にもなるようだ。亦、これを乾燥させて利尿剤と
しても利用される。


昨日、公園の草取りの最中に青い小さな露草を見つけた。
春先と違い、雑草の中に花は中々見あたらないがこれを見つ
けると何だかホットして得をした様な気分になる。
よく見れば路傍の至る所で見つけられ、歩道のコンクリート
の割れ目、以前、歩道橋の上でも見つけ驚いた事もあった。

3年ほど前(令和元年の夏)、NHKBSのテレビドラマで、
「蛍草・菜々の剣」が放映された。(7話完結)

葉室麟さんの同名小説が原作の少女が父の仇を討つ時代劇。
その名の通り蛍草(露草)に親しむ主人公菜々が、武家の
家に女中奉公する。その家の庭には蛍草が咲いていた。
主人の奥方がこの花を愛でているのだ、、、、。

菜々の父は、或る同僚の武士に陥れられ切腹させられた。
その後、菜々は武家屋敷に女中奉公する事になる、、、。
在る日この家の主、市之進は或る人物(菜々の仇)に騙さ

れ投獄されてしまう。病弱の奥方さちは衰弱し亡くなった。

残された幼い子等(男児、女児)を連れ、菜々は家を出て、

長屋住いを、、大家(女主人)と住人らは皆世話好きで、
不思議と菜々の行く先々には彼女等を援助する者ばかり。

このドラマの髄書に「蛍草」が描かれる心温まるドラマ。

やがて、仇に出会い、彼女は長屋の住人だった武士の助け
を得て、無事仇を討った。

やがて市之進は放免され、親子と共に菜々の前に、、、。

(今一度見たいドラマでもある)


今日の1句

露草に触れ心安らぐ普段  ヤギ爺