遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

虫の声

2022-09-29 16:07:58 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和4年9月29日(木)

虫の声 : 虫の音

秋に鳴く虫を総称して「虫」という。
平安時代の殿上人に始まる「虫の声を愛でる」雅びな
習わしは、平安貴族たちが虫の音を求め各地の虫の名
所を訪れ声を聴き分け、また持ち寄って鳴き声を競い
あったようである。鳴く虫を題材にした「歌合せ」も
盛んに行われ、この日本独特の文化を育んで来た。
きりぎりす、ギースイッチョン、)
(邯鄲、ルールールー、)
江戸時代には一般庶民の間に広まった。「虫売り」が
虫籠にいれた鳴く虫を売り歩き、庶民が買い求めた。

(閻魔コオロギ、リーコロコロ、、)

虫の音はいずれも雄である。それぞれに風情があり、
鳴いている場所、時やその数に依って趣も違う。
その声を聞くと秋の淋しさが身に迫って感じられる。


この時期になると必ずテレビやラジオから流れ来る、
童謡「虫の声」に、「ああ、秋だなあ、、」と季節
を感じさせる郷愁のメロデイ、、、、

「虫の声」: 童謡、作者不詳

明治43年(1910年)に発行された「尋常小学
読本の唱歌」に掲載された。 大正時代には国語の
授業にもこの作品が適用され、親しまれる歌となる。

1)あれ松虫が 鳴いている
  ちんちろちんちろ ちんちろりん
  あれ鈴虫も 鳴きだした
  りんりんりんりん りいんりん 
  秋の夜長を  鳴き通す
  ああおもしろい 虫の声
(松虫、チンチロリン)
(鈴虫、リーンリーン)
(つづれコオロギ、ギ・りりり、、)


2)きりきりきりきり こおろぎや
  がちゃがちゃがちゃがちゃ くつわ虫
  あとから馬おい おいついて
  ちょんちょんちょんちょん すいっちょん
  秋の夜長を 鳴き通す
  ああおもしろい 虫の声
(くつわ虫、ガチャガチャガチャ、)
(馬オイ、スイッチョン、)

(鉦叩き、チンチンチン、)

日本人は自然の音を「言語脳」(左脳)で聴き
虫の声を感じ、風や波の音を聞き取る。
対して外国人は虫の声は楽器等の音と伴に雑音
(右脳)で聞いて居り、自然の音等も雑音とし
て右脳で聞き、虫の声を聞く認識は無く雑音と
して処理している。(中国、韓国も右脳)
虫の鳴く声を「声として聞いているのは日本人
と、ポリネシア人だけだといわれている。
ポリネシア人男性(ウイキペデイアより引用)

ただし、日本人でも子供の頃から外国で暮らし、
その国の言語を母国語として育って人は虫の声
を認識出来ないと云われている。(右脳型)
ポリネシア人は、日本人と同じく母音,子音を
左脳で処理しているといわれる。
ポリネシアは太平洋上の島国(ハワイ、タヒチ
ラパマイ、マオリ、サモア、トンガ等の国)

今日の1句

虫の声ピアノに寄せるセレナーデ  ヤギ爺