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世界の覚書

道州制、易姓革命、外国人参政権には反対です。伝王仁墓に百済門を作るのは場違いであり、反対です。

これが無謀ならあらゆる冒険は無謀で無責任になる

2013年06月22日 | スポーツ
> 結果的にこうなってしまったので、無謀だったのだろうといわれれば、無謀だったとしか言いようがない

それは違うのでは。日頃テレビで辛口コメントを言い放ってきたから、自分にも同じ言葉を言い聞かせているのかもしれないが、彼らの計画や行動は立派なものだし、無謀ではなかった。そこんところの考え違いが、残念である。

産経ZAKZAK:会見で声を詰まらせ辛坊さん「無謀な計画だった」
辛坊さん「結果的にこうなった以上、問題はたくさんあったのだろうと思う。結果的にこれだけたくさんの方にご迷惑をかけることになってしまって、私たちの救助でたくさんの人手や大切な税金を使うということになり、そういう意味では反省しなければいけないことは、きりがないくらいあるだろうと思う。ただ、結果的にこうなってしまったので、無謀だったのだろうといわれれば、無謀だったとしか言いようがない」

「実は今朝(遭難した21日朝)の時点で気候は安定していた。今朝は私が目玉焼きを2つ作り、コーヒーをいれ、『今日は海が穏やかだね』と話していた。風も一定方向からで、波も静か、(中略)私は寝る前に24マイルの距離でレーダーを確認し、24マイル以内には少なくとも海上にぶつかるものは何もないことを確認して寝た。(中略)

岩本さん「3回、下から突き上げるような音がした。ドーン、ドーン、ドーンという同じくらいの大きさの音。(中略)たまに波が(船体に)当たって『壊れるかな』と思うくらいのことがあるが、そのときは1回ゴーンという大きな音で終わる。それが3回も音がしたので、これは普通と違うと思った。(中略)

辛坊さん「水を排出するには電動のものと手動のものがあるので、ひろさんにお願いして、手動のポンプで排水してもらったが、流入してくる水の速さと釣り合わなかった。(中略)恐らく10~20分もたたずに沈没したと思う。何かできなかったかとはもちろん思う。『もうちょっとしっかりウオッチしていたら防げた』かといわれれば、防げなかったと断言はできないだろうと思う。ドーンと最初に衝撃を受けた段階で、『修理できなかったか』といわれれば、絶対できなかったとは恐らく言えないだろうと思う。ただ、実際問題としてラフトを展開して乗り込むのに、ぎりぎりぐらいの時間だった」

岩本さん(中略)スイッチはずっと押したままでないと(排水ポンプが)動かないから、僕はキャビンの中にいて押し続けたが、下の方から水がぐーっと上がってきた。(中略)

辛坊さん「ひろさんの印象で(衝撃は)いうとかなり船底に近いところ?」

岩本さん「そうですね、底に近いところで右側の底ぐらいだと思う。どうしてかというと、ガーンと当たったときに斜めになったので。そこから突き上げられたような、感覚としてはそういうものだった」
(中略)何かが当たったのなら、ボーンと衝撃を受けてから、その後の音は小さくなると思う。あるいは1回で終わるか。それが3回くらい同じくらいの大きさの音だったから、そのときに思ったのは『クジラか何かが(船体を)たたいたのかな』と、その瞬間は思った。
荒天で船の強度が耐えられなかったのかなと思ったが、これは海洋生物に下から斜めにつつかれたのだろう。浸水箇所というより、船体の一部が裂けているくらいの感じだろう。こんな出来事は不可抗力というのである。
ライフラフトに乗った瞬間、そんなに海が荒れている印象はなかったのだが、その後、午後になって風が吹いてきた。(中略)ライフラフトには初めて乗ったのだが、とても安定している乗り物で、窓を開けて外の海を見てみると大変なうねりだったが、ライフラフトの中に乗っている限りでは、そんなに荒れている感じがしなかった」

(中略)救助してくれた方々は『こんな海でレスキュー活動したことがない。訓練でもしたことがない』とおっしゃった。(中略)僕は本当にね、ああこのすばらしい国に生まれた。これほどまでにうれしかったことはない(中略)

「基本的にずぶぬれで乗ったので、体がどんどん冷えていくのが分かった。(中略)非常用の持ち出し袋というのが防水袋に入っていて、その中に衛星携帯電話とGPS(中略)

降りられない海況なら仕方ないよねという。助かるとは今は思わないようにしようと、次のチャンスが必ずあるのだからという話をしていた」
こうした体験談は参考になる。拙速な希望も抱かないが、必ず救助される見込みがあるという確信で、心理的に落ち着いている。それは連絡が取れていること、ラフトの中が意外に安定していることが、大きい(低体温症はリスクだったが)。場所が特定できているというのは、それはもう、用意周到だったからだ。この冒険というか、チャレンジ自体は讃えられるべきものだと思う。

追記:衝突音に続き、揺れる船体 辛坊さん 事故当時の映像をHPに公開
何かが衝突した時の映像を公式ホームページに公開した。映像は同日、事情説明に出向いた海上保安庁にも提出した。ヨット「エオラス号」の船尾左舷のポールに設置していた定点カメラが撮影したもので、救命ボートに脱出する直前に辛坊さんがデータ(SDカード)を取り出した。衝突時にドスンという音とともに、船体が大きく揺れる様子が映し出されている。
脱出直前にSDカードを抜きだす。見事である。J-CAST:
特設サイト上に公開された浸水時の映像では、何か洋上にある黒いものにヨットが乗り上げた様子が映っており、事務局では、「クジラなどの生き物や浮遊物が衝突したことが考えられます」と言う。
何か黒いものだ。J-CAST:
東京海洋大の加藤秀弘教授は「間違いなくクジラの背びれが出ています。非常に特徴的なのでマッコウクジラだと思います」という。長さは12、3メートル
断定。対策としては、クジラ除けのノイズをスピーカーで流しっぱなしか。

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