worldNote

世界の覚書

道州制、易姓革命、外国人参政権には反対です。伝王仁墓に百済門を作るのは場違いであり、反対です。

CO2排出係数は難しい

2007年12月29日 | 環境・天災・健康
CO2排出係数を調べていくと、数値が色々で困る。

電気のCO2排出係数は、原子力/火力の比、あるいは石油/天然ガスの比、発電施設の効率等で決まる問題だろうが、ともあれ年々下がっていて、東京電力の2006年の総合値では約0.37 kg-CO2/kWhである。2010年には0.31が目標らしい。ちなみに火力は0.554である。

平成18年度 東京都エネルギー環境計画書等の公表:電気事業者ごとのCO2排出係数

一般家庭の消費電力量は2002年度の平均が、年3,565kWhという。だいたい3,600kWhが用いられる数字らしいが、なんと、これは一口あたりの消費量が少ない共用灯も含んだ平均であり、実際の一般家庭の平均値は5,650kWhらしい(電力中央研究所 PDF)。kWhあたり20円と仮定すれば、年間113,000円で、この方が実感に合う。全国の家庭の電気代平均月額1万円という話もあるし。

さて、電気の排出係数を0.37とすると、CO2は2090kg/年になる。これはちょうど2トンとみて大過ない(ただし、都市ガス消費や灯油、自動車のガソリン等は入ってない)。2トンという数字はよく出てくるようだ。

ちなみに、飲料自販機は年2,600 kWhだから、962 kg/年。飲料自販機1台で、一般家庭の46%の消費量。これだから、飲料自販機が問題視されるわけである。

#よく自販機1台は、一般家庭の7割の消費量というが、これは間違いだったわけだ。
#ちなみに煙草自販機は750 kWh/年、つまり277 kg/年。

都市ガス(東京ガス)を100m3使用した場合、236.3kg排出に相当する(これは燃やした分の話で、Well to Stoveの話ではない)。年間800m3使用したら、1890kg。これもほぼ2トンあたりだ。

東京ガス:なるほど!燃料電池
Q7-1.家庭用燃料電池を利用した場合、ガス使用量、電力使用量はどう変わりますか?

 ご家庭によりエネルギーの使われ方は様々なのでご利用状況により差はありますが、当社の試算によると一般的なご家庭で年間のガス使用量が800m3から 1,200m3に、電力購入量(電力会社から購入する分)が6,500kWhから3,500kWhになります。
ここでは家庭の電力使用量 6,500kWhが前提になっている。

ガソリンの排出係数を、2.3kg-CO2/lとしたら(これもよく分らん数値なのだが)、年間400 l使用の場合、920 kg/年。年間400 lは平均燃費15 km/lなら年間6000km走行、10 km/lなら4000 kmに相当する。400 lは、150円/lなら60,000円。日本の乗用車の平均走行量は年3800kmという数値があるから、まあガソリン消費の平均でCO2排出年1トン位という事でいいだろう。

#水道や下水道の事もあるし、家庭が購入する商品や外食が、製造や営業の過程で排出しているCO2の事もあるから、中々、数字の追求は難しい問題だ。自動車は通勤に使うと距離が伸びるし(燃費も車や走行条件によって違うし)、寒冷地では灯油を年2000リットル使うとかいう事もあるし...

追記:人間の呼吸によるCO2排出量は、1日約800g、年間約300kgと計算すればいいようだ。これは意外に無視できない量なのである。先進国はともかく、一部の国の一人当たり平均CO2排出量は、人間自身のそれに近いものがあったりする(バングラデシュ等は呼吸の方が多いらしい)。

投票ボタン


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。