神隠しの浜

産経：４２人　安倍政権に解決への期待高まる

九州・山口地方は拉致事件の主要な舞台。政府が認定した拉致被害者が３人、拉致の疑いがある特定失踪者が４２人いるほか、住民の行方不明が相次ぎ「神隠し」と恐れられた海岸も数多く存在する（中略）「浜辺の松林に近づくな。神隠しにあうぞ…」（中略）４０年～５０年代に、漁師らが突然姿を消す事案が相次ぎ、付近の住民は子供にこう言い聞かせていたという。（中略）「『松林で麻袋をかけられた人が連れ去られるのを見た』『当時は怖くて黙っていたが、今思うと北朝鮮の拉致ではないか』－などの新証言も寄せられています。

ただ、こういうものは話が話を呼ぶ性質があり、慎重に捉える必要はある。しかし多くの失踪者がいて、多くの拉致された人がいるのは、間違いない。人数不確定は当たり前のことで、それは問題じゃない。奪還は日本最大の課題であり続けている。

ところで金大中事件が起きたのは1973年8月8日。昭和48年だ。実は、まさに北朝鮮の拉致活動が盛んだった時期と重なるとも言えるのだ。背景をいえば朴正煕政権の時代だ。彼が暗殺されたのは1979年10月26日。朴政権の後も軍事政権は暫く続くが、この頃は北朝鮮はさかんに韓国に対抗しようとしていたし、朴大統領暗殺も企てている。