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世界の覚書

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HD DVD と Blu-ray Disc の対立

2005年10月05日 | 技術・科学・航空
CEATEC2005が開かれたせいか、次世代DVDこと HD DVD(以下HD)と、Blu-ray Disc(以下BD)の対立が話題になっている。先日驚かされたのは、インテルとマイクロソフト(MS)がHD支持を打ち出したことだ。PCベンダー大手のDELLとHPがBD支持を打ち出しているのだが、intelとMSの態度表明は明確で確固としたものだった。しかも、この時期に。

その理由は、HD支持の理由、すなわちPCにコピーしてローカルネットワークでの再生やモバイルプレイヤーへの持ち出しを可能にする「マンダトリーマネージドコピー(Mandatory Managed Copy)」だった。この機能に対して、BD陣営が態度を明確にしていないことがネックだった。要するにBDは家電寄り、伝統的著作権ホルダー寄りのスタンスなのだ。海賊版の出現を極度に恐れており、マネージドコピーの採用に喜んで(統一的に)乗ることが出来ない。HD陣営は乗った。そこが違う。もし、BD陣営がHD陣営と同じ方針を採るなら、intelはBD採用にやぶさかではないともいう(ITmedia記事)。MSには、iHDというソフトウェア(MS提供)の問題もあるから、もう少しHD寄りだろう。HDはインタラクティブ性においてMS寄りで、BDはJavaを採用している。

デジタル音楽プレイヤーが、iTunesがCRM(複製権管理)にユーザー寄りのソフトなスタンスをとり、iPodが大成功した事、がちがちのCRMに固執したSONYが出遅れた事を想起すれば、成り行きは見えているのではなかろうか。それに、DVDデッキとPCの台数を比較すると、既にPCがダブルスコアという話もある(今後さらに差は開く)。プラットフォームとしてのPC優位は既に動かせない。

追記:「光ディスクのエキスパートが語るHD DVD支持」←HD DVDのメリットについて詳しい。製造マージンの余裕は、常にHD DVDに有利に働く。いってみれば、実はBDよりコモディティに近い位置にいるのだ。おそらく、プレイヤーもディスクも、中国が生産基地になるだろう。BDは、より製造者に対するコントロールが利く。BDが採用したJavaと、HDが採用した(マイクロソフトの)iHDでも、後者の方が敷居が低い。つまりBDには、より「障壁」が多いのだ。市場をコントロールするには、その方が都合がいい。どことなく利権的な話だ。

もちろんこれは、HDパッケージの問題であり、ストレージとしての次世代ディスクの問題ではない。

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