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歴史の圧力を軽視する女系天皇論

2005年10月06日 | 天皇制
女性天皇容認の方向強まる 皇位継承順位に2案 (共同通信) - goo ニュース

>会合後、記者会見した吉川座長は、男系男子の維持策について、旧皇族の復帰や養子の受け入れでは「継承順位が一義的に決まらず、当事者の意思によって左右される」と指摘した。

どうやらこの点、継承順位が一義的に決まらず、恣意が入り込む余地を与える点がネックのようだ。女性皇族については、結婚しても皇籍を離脱せず、配偶者も子供、子孫も皇族とする方向のようだ。

でもそれだと、逆に皇族が多くなりすぎる可能性がある。

女性天皇容認なら、女性皇族も宮家創設…皇室典範会議 (読売新聞) - goo ニュース

これによると、本人の意思による皇籍離脱を認めるとともに、皇族や首相らで作る皇室会議で皇族数を抑制することも可能とする方向とされている。これは、恣意的な基準のように思う(恣意の排除が恣意的な基準によるのであれば、ダブルスタンダードだ)。何親等から離脱と規定しておけば問題は少ないが。

最初の点、継承順位が一意に定まらないというが、血統をつなぐための女性天皇(これは歴史的に問題ない)なのだから、確かに配偶者の選択は恣意(というか、当事者の感情にも左右される)だが、その第1男子が継承順位2位になるのだから、一意性が崩れるとは思えない。直系に女子しかいない場合には、継承順位に従って皇族中の男子が継承するまでのことである。

この種の問題で、合理的な解決をしようというのが、こざかしい気がする。21世紀の今ころ、そういう風にしたところで、伝統は復活を目指し、強い圧力がかかる。伝統を変えようとしても、おそらく復元圧力がかかり、かえって問題を生み出すだけだと思う。

追記:やはり反撃が。「皇室典範問題研究会」結成へ。

皇室典範有識者会議に学者らが反発 緊急声明を発表 (朝日新聞) - goo ニュース

あと「有識者会議」は男女で皇族の扱いを一切平等にする方向で検討しているらしい。んな、無茶な。女性天皇の確率が50%ですか。どうやら、男女同権論の流れに乗っている気配。

#言いたくは無いが、そもそも日本は国会議員に女性が極端に少ない国家。これには、社会的、伝統的な理由があるに違いない。国民投票でもすれば、男女同権が支持されるだろうが、それは素朴な総論に過ぎない。じゃあなぜ女性国会議員は極端に少ないのか、そう簡単には説明できまい。立候補すればいいし、多く投票して当選させればいいだけなのに、国民はそういう選択をしない。不合理を合理化するのは、そう簡単にはいかないのだ。

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