○第3節の試合予定
9月23日(日) 関東学院大学 vs 法政大学 13:00 新発田市グリーンスタジアム
暑き(熱きでもあった)熊谷ラウンド(1,2節)が終了し、ひといきついたリーグ戦グループ。第3節は1試合だけ、新潟県の新発田市で注目の対戦が組まれています。かつてのリーグ戦の最終日を飾ることが多かった黄金カードがこの時期に実現することに対しては、複雑な想いを禁じ得ませんが、試合内容に対する興味は失われていません。それは、両チームともやや低迷状態にあるなか、どのような形でその打開に向けて立て直しを図っていくかを観ることができるから。また、この試合に敗れたチームは入替戦に一歩前進、ではなくて後退となる可能性が高く、リーグ全体の今後の展開を予想していく上でも見逃せない闘いになると思います。
関東学院は年々確実に進んだ小型化と戦力低下の現実に、あくまでも基礎トレーニングの徹底で(強豪時代に培ったDNAを維持しつつ)チーム立て直しを図っているように見受けられます。それは、緒戦の日大戦における1,2年生を多く含んだ大胆にも見える選手起用からも伺えました。ただ、日大に大敗を喫してしまったことはさておいても、狭い地域での継続に拘った感がある戦術には疑問符を付けざるを得ません。それと同時に、そこには2、3年後も見越した長期戦略が潜んでいるのではないかという隠された意図もあるようにも見受けられました。
その関東学院ですが、スタメンはまたもやサプライズと言えます。スタメンに残ったのは10名でうち2名はポジションチェンジ、2名がリザーブからの昇格で、残り3名(No.8安井を含むFW)は新たに登場ということになりました。はたして、このメンバーが当初からの構想通りのものなのか、それとも緒戦からの手直しなのかはまったく不明。ただ、過去のチーム作りを観ても、関東学院がその場しのぎのメンバー構成で戦っているとは思えず、小手先勝負で勝つことは目指さなかったのが緒戦だったのではと邪推しています。とても楽しみである半面、さらにリスクを背負うことになってしまうのでしょうか。ただ、本来ならレギュラーのはずの選手の復帰があるので前者と考えたいです。
一方の法政は、リクルートに苦戦している感のある関東学院とは違い、肩書き組をコンスタントに獲得できているのが強み。そういった背景もあり、選手個々の高い能力を活かす形でチーム作りが成されているようです。言い換えれば、チームの成績は首脳陣のマネジメント能力に託されているとも言えるわけで、とくに過去2シーズンはそれが上手く行っていなかったと考えられます。選手は揃っているので、すぐにでも強いチームを作ることが出来るという安心感が(厳しい言い方になってしまいますが)甘えを生んでいたとも言える。明らかに関東学院、東海大、流経大、そして日大とは違ったコンセプトでチームが出来ていくわけですが、正直、高い能力を持っている選手達が基礎体力と基本技術の大切さに目覚めてくれればという想いを禁じ得ません。筋肉の鎧を身にまとっているかのような東海大や流経大の選手達と見比べたらどうしてもそう感じてしまいます。
法政のスタメンに目を移すと、負傷者も復帰した現状のベストと言えそうな顔ぶれが名を連ねています。本来ならば、大学日本一を狙うと宣言してもまったく遜色のない顔ぶれのはず。東海大と比べればどうしてもFWのパワー不足を感じてしまいますが、けして弱いFWではない。流経大や中央大を相手にしてもセットで圧倒されるようなことはないと思います。BKも猪村がSOに固定されたことが大きく、ランニング能力の高いメンバーが揃っており、BK陣がトライ欠乏症に陥っているのが不思議なくらい。なぜ春からこの形のチームになっていなかったのだろうか?とどうしても考えてしまいます。ただ、ラグビーの難しさは、選手の個人能力を足し算した数値が高い方が必ずしも勝つとは限らないこと。(関東学院の頑張りで)何かが起こるかも知れないし、(法政のチーム状態が整っていくことで)何も起こらないかも知れない。個人的な妄想の域を出ませんが、ここ数日間は、頭の中で行われている様々なシュミレーションが止まらない状態です。
9月23日(日) 関東学院大学 vs 法政大学 13:00 新発田市グリーンスタジアム
暑き(熱きでもあった)熊谷ラウンド(1,2節)が終了し、ひといきついたリーグ戦グループ。第3節は1試合だけ、新潟県の新発田市で注目の対戦が組まれています。かつてのリーグ戦の最終日を飾ることが多かった黄金カードがこの時期に実現することに対しては、複雑な想いを禁じ得ませんが、試合内容に対する興味は失われていません。それは、両チームともやや低迷状態にあるなか、どのような形でその打開に向けて立て直しを図っていくかを観ることができるから。また、この試合に敗れたチームは入替戦に一歩前進、ではなくて後退となる可能性が高く、リーグ全体の今後の展開を予想していく上でも見逃せない闘いになると思います。
関東学院は年々確実に進んだ小型化と戦力低下の現実に、あくまでも基礎トレーニングの徹底で(強豪時代に培ったDNAを維持しつつ)チーム立て直しを図っているように見受けられます。それは、緒戦の日大戦における1,2年生を多く含んだ大胆にも見える選手起用からも伺えました。ただ、日大に大敗を喫してしまったことはさておいても、狭い地域での継続に拘った感がある戦術には疑問符を付けざるを得ません。それと同時に、そこには2、3年後も見越した長期戦略が潜んでいるのではないかという隠された意図もあるようにも見受けられました。
その関東学院ですが、スタメンはまたもやサプライズと言えます。スタメンに残ったのは10名でうち2名はポジションチェンジ、2名がリザーブからの昇格で、残り3名(No.8安井を含むFW)は新たに登場ということになりました。はたして、このメンバーが当初からの構想通りのものなのか、それとも緒戦からの手直しなのかはまったく不明。ただ、過去のチーム作りを観ても、関東学院がその場しのぎのメンバー構成で戦っているとは思えず、小手先勝負で勝つことは目指さなかったのが緒戦だったのではと邪推しています。とても楽しみである半面、さらにリスクを背負うことになってしまうのでしょうか。ただ、本来ならレギュラーのはずの選手の復帰があるので前者と考えたいです。
一方の法政は、リクルートに苦戦している感のある関東学院とは違い、肩書き組をコンスタントに獲得できているのが強み。そういった背景もあり、選手個々の高い能力を活かす形でチーム作りが成されているようです。言い換えれば、チームの成績は首脳陣のマネジメント能力に託されているとも言えるわけで、とくに過去2シーズンはそれが上手く行っていなかったと考えられます。選手は揃っているので、すぐにでも強いチームを作ることが出来るという安心感が(厳しい言い方になってしまいますが)甘えを生んでいたとも言える。明らかに関東学院、東海大、流経大、そして日大とは違ったコンセプトでチームが出来ていくわけですが、正直、高い能力を持っている選手達が基礎体力と基本技術の大切さに目覚めてくれればという想いを禁じ得ません。筋肉の鎧を身にまとっているかのような東海大や流経大の選手達と見比べたらどうしてもそう感じてしまいます。
法政のスタメンに目を移すと、負傷者も復帰した現状のベストと言えそうな顔ぶれが名を連ねています。本来ならば、大学日本一を狙うと宣言してもまったく遜色のない顔ぶれのはず。東海大と比べればどうしてもFWのパワー不足を感じてしまいますが、けして弱いFWではない。流経大や中央大を相手にしてもセットで圧倒されるようなことはないと思います。BKも猪村がSOに固定されたことが大きく、ランニング能力の高いメンバーが揃っており、BK陣がトライ欠乏症に陥っているのが不思議なくらい。なぜ春からこの形のチームになっていなかったのだろうか?とどうしても考えてしまいます。ただ、ラグビーの難しさは、選手の個人能力を足し算した数値が高い方が必ずしも勝つとは限らないこと。(関東学院の頑張りで)何かが起こるかも知れないし、(法政のチーム状態が整っていくことで)何も起こらないかも知れない。個人的な妄想の域を出ませんが、ここ数日間は、頭の中で行われている様々なシュミレーションが止まらない状態です。