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「豊か」という形容詞

2024-05-24 06:39:26 | 日記

神戸女学院大学名誉教授の内田樹氏、もちろん氏の発言や提言に全面的に賛同するものではない。

しかし、中日新聞へのこの寄稿文には心を動かされ、同意しかない。

我々一人一人の個人は、どう行動すべきなのかを教えてくれる。

 

「豊か」という形容詞は 私財にではなく 公共財についてのみ用いるべき

 構成員の誰かが多くの富を私有していても、「コモン」が貧弱ならばその集団は豊かではない。

 「コモン」とは、ヨーロッパやかっての日本にもあった村落共同体の共有地や入会地のことだ。

 囲いのない森や草原で、誰もが木材を伐採したり、家畜を放牧したり、鳥獣を狩ったり、

 果樹やキノコを採ったりすることができた。

 私財が乏しい人でも、豊かなコモンに属していれば健康で文化的な生活が送れた。

 

 だから、ある社会が豊かであるかどうかは、全資源の内どれだけコモンとして利用可能かその比率だ。

 その意味で時代は、私財を増大するよりも、コモンを優先するべき段階なのだ。

 だがこれは、公共のために身を削って私財を提供せよという事ではない。

 金持ちを貧乏人にしても、貧乏人が金持ちになるわけではない、旧ソ連やかっての中国がそれは失敗した。

 公共財を構築するためにまず身を削るのは、「おまえ」でも「やつら」でもなく、「私」からなのだ。

 

 →「私」から、できることを始めるべきなんだ・・・


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