よい工人はまずその道具を研(と)ぐ、よい字を書く人は必ずよい筆を使う。
そう述べたのは、空海聖人だそうだ。
よい職人は道具を大切にし、常に準備を怠らないということらしい。
空海聖人は書の名人で、「弘法筆を選ばず」ともいわれているが、
やはりよい筆を選び、書体や書の趣旨に応じて使い分けることが大事だとも語っている。
◆道具も自分も磨く時間を大切にすべき
力自慢で朝から晩まで斧を振る木こりがいたが、
仕事が終わってみると決まって途中に休憩をしていた木こりのほうが、倒した木の数が多い。
これは、どういうことなのか。
休憩を入れていた木こりは、ただ私は休憩しながらときどき斧を研いでから木を切っていただけだという。
この道具を研ぐとは、ときどき足を止めて、自分を磨き高める時間を持つ、ということなのでしょう。
ただやみくもに進むよりも、その貴重な時間が成功に導くものです。
→いわゆる踊り場というやつなんでしょうか。
それをうまく使うか、怠惰に用いるかで結果が変わるのでしょうね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます