私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

誰も記さないスロットル・ラグ

2016-11-17 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 これは、1年近く前にも報告した現象であり、特定の車種に限らないヴィッツ、アクア、ノート、フィット、デミオ等のなどの小型車において、減速してエンジン回転が低速(速度は2、30km・h程度、何れも回転計がないので、明確ではいが恐らく2000rpm程度)になってからの再加速の際、感じられるラグのことなのだ。具体的な場面としては、ワインディング路において、減速して旋回し、さあ加速だという場面において、ス . . . 本文を読む

軽井沢バス事故に思う

2016-11-17 | 事故と事件
 今年、1月15日未明に生じた軽井沢バス事故であるが、上空写真より大まかにカーブ半径を読み取ると、400R程度のものだ。速度はタコグラフ(運行記録計)から100km/h弱と聞こえている。カーブの曲率を少なめの300Rとし、速度を100km/h(33.3m/sec)としたときの求心加速度は0.37Gとなり、タイヤのμからみれば一般論として限界となる0.7Gと比し、大幅に余裕がある。つまり何事もなく、 . . . 本文を読む

COTYとは意味ある制度なのか?

2016-11-15 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 毎年、カーオブザイヤー(COTY)なるマスターベーション選考が勝手に行われ、発表されている。かなり昔から、この意味無い行為が行こなわれている様だが、果たしてこの選考結果を重視して、新たなクルマを選択する者がいるのだろうか。  このCOTYとは、前年の11月1日から翌年の11月1日までの年間に市場販売された市販車を約60名弱の選考委員の得票から選出するらしい。選考委員の多くは、自称、自動車評論家 . . . 本文を読む

走行中に見る事故

2016-11-13 | 事故と事件
 走行中に前車とか対向車が事故を生じた瞬間を、もしくは程ない直後を見る機会は時々あるものだ。すかさずスマホで写そうとしても、PINロックが掛かっていたり、そもそもスマホのデジカメではレリーズタイムラグが遅すぎて写せない場合が多いだろう。小型デジカメだと、起動も瞬時でレリーズタイムラグも小さいから、この写真の様に事故に関わり生じた渋滞で停止した時、素早くカバンからデジカメを取り出し写すことが出来てし . . . 本文を読む

資格と実力ついての独断

2016-11-13 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 アナログ車とは離れてしまうが、その整備を行うためには、アナログなメカ(本来デジタル車でも制御がデジタルで駆動はアナログなので同様なのだが)についての素養ある、スキル所持者が必要なのは確かなところだろう。  世の専門職には、たいたい資格制度というのがある。好きなクルマの世界でも、国家試験たる整備士があり3級から1級までの資格認定がある。また、自動車メーカーにおいて行われる企業資格として、例えばトヨ . . . 本文を読む

高速衝突レジェンド

2016-11-13 | 事故と事件
 この写真は、10年程前に某地のレッカー業で観察したものだ。車両はレジェンド(KA9)だが、衝突形態はリジットバリヤ様の前部のほぼ垂直だが、車体変形が戦慄すべきまでに凄まじいものだ。個別写真の説明にも記したが、車両全長で約1mを超える程の潰れ量を生じている。  乗員は右ドア のこじ開け救出跡のみなので、ドライバーのみであろう。なお、エアバックは正常に作動したことが判るが、ステアリングはマトモに運転 . . . 本文を読む

何で最近は走行性能曲線図が表示されないのか?

2016-11-11 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 最近、カタログなどにおいて、走行性能曲線図が表示されないことが多い様に感じている。掲示の図は、かなり古いカリーナ(TA12-MQ)のレギュラーガスとハイオク仕様のものである。この図を見れば、平坦路における最高速度は、ハイオク仕様で約190km/h、レギュラーガス仕様で約185km/だなと判る。また、ローで6800rpmまで引っ張ると約55km/hが出て、そこでセコにシフトすると4000rpmにな . . . 本文を読む

キャブレターのこと(SOLEX編)

2016-11-11 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 キャブレターについては、大昔(といっても40年位前)、散々と触れ、分解、調整などしてきたから、最近のプロと称する子供(兼坂弘氏風に皮肉を込めて記す)には負けぬスキルを持っているつもりだ。  例えば、通称ストロンバーグ型と呼称される、最も採用例が多かったキャブだが、ストロンバーグはオリジナルのメーカー名であり、正式名称は2バレル・2ステージ型キャブというものだ。プライマリーバルブが、5、60° . . . 本文を読む

三菱自動車の悪口散々

2016-11-10 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 クルマに限らず世界的な大競争時代に入り久しい訳だ。こんな中、自動車メーカーでも、とりあえずトヨタ、ホンダ、ダイハツ、スズキ辺りは大丈夫だろうが、その他メーカーは今後どうなることやらと想像せざるを得ないのだ。  最近、日産が実質吸収することになり、やや危機感は薄らいだが、やばそうなメーカーが三菱自動車だろう。これは私見だが、そもそも大三菱コンツェエルンという企業群のそれぞれ(ニコンなど特例外はあ . . . 本文を読む

クルマの白物家電製品化のこと

2016-11-10 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 だいぶ昔記した文章だが、若干修正して再掲載してみる。家電製品に白物という製品がある。洗濯機や冷蔵庫に代表される様な製品を表し、どのメーカーの製品を購入しても、大して性能も変わらず、安ければ良いという様な製品を、ある意味で揶揄した言葉であろうと思のだ。  今、クルマも、もしかするとこの白物家電への動きと同様の流れを辿っている様にも感じられるのだ。今や国産車であれば、何処のメーカーでも、同等クラス . . . 本文を読む

自動車メーカー経営者論

2016-11-06 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 恐れを知らず、自動車メーカーの経営者とは、かくあるべし(かどうか疑わしいが?)論を記す。相当な偏見や勝手な思い込みと感じる諸兄も多いと思うが、戯れ言と聞き流されたい。  かつて、本田技研は創業者の本田宗一郎(社長)と藤沢武夫(副社長)の二人三脚体制が、ホンダを急発展させたことには、何度か触れて来たし、世間一般の論評でも確かなことだろう。当時のホンダは、青山の本社が出来る以前の八重洲に小さな本社 . . . 本文を読む

技能五輪 その3[ボデーペイント編]

2016-11-06 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 9年前、2008年に日本で行われた技能五輪における「自動車塗装」競技の様子をメモしてみる。 技能五輪 その3[ボデーペイント編] . . . 本文を読む

摩擦円(楕円)とは

2016-11-06 | 技術系情報
 タイヤの性能も数十年前のアナログ時代から比べれば、相当に進歩している。前に記したユニフォミニティの向上による振動の少なさだけでなく、本来性能たるグリップ力つまり路面との摩擦係数も向上している。昔は摩擦係数(μ)0.7程度が限界だと云われ、急制動距離や推定速度の算式に用いたものだが、最近の高性能タイヤではμ1.0に近いものもある様子だ。なお、レーシングスリックでは、μ1.4程度は十分あるらしい。 . . . 本文を読む

ドライビングプレジャーや如何に?

2016-11-04 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 これは単なる私見であるので承知してもらいたい。(これを記さないと、直ぐに苦言を記す方がいるので念のため)  カー雑誌などで自動車評論家と称する者やカーオブザイヤー選考員なる者の書き云うことを、まったく評価しない。しかし、一部の評価者には、なる程なぁと頷かざるを得ない方々がいることも事実なのだ。それは、既に故人となられたポール・フレール氏であり、未だご健在の黒澤元治氏(76才)なのである。  デ . . . 本文を読む

華やかなフェステバルの蔭で・・・

2016-11-03 | 事故と事件
 写真は、2008年5月に富士SWにて、コーンズ主催により行われたフェラーリフェステバルの風景だ。個人的には余りフェラーリへに感心は薄いのであるが、数百台にも及ぶ歴代のフェラーリが集合し、その点は見事なものであった。  そして帰宅後に知ったのが、当日の午前中に富士市の東名高速上り線でフェラーリが大事故を起こしたニュースを知った。たぶん、このフェステバルに参加しようと、常識を遙かに超える速度で爆走 . . . 本文を読む