私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

【書評】「トヨトミの逆襲」

2021-11-30 | 論評、書評、映画評など
企業小説「トヨトミの逆襲」  久々に企業小説を読んだ。題名は「トヨトミの逆襲」(梶山三郎著)なのだが、梶山三郎とはペンネームで実態は不詳とのことだ。  そもそも、この40年、小説やドラマで実話を元にした企業小説というのは結構好きなジャンルで、初めて触れあったのは、城山三郎氏か山崎豊子氏かどちからだったろう。それぞれ、「官僚達の夏」とか「白い巨塔」など、大変興味深く読んだし、その後も「粗にして野だ . . . 本文を読む

車両保険全損で必ず損保は全損車を引き上げできるのか?

2021-11-30 | 問題提起
車両保険全損で必ず損保は全損車を引き上げできるのか? ※保険代位と一部保険  昨今は車両保険もしくは対物保険でも、全損となった場合に、提携する業者なりに車両を引き上げることがなされているのだが、このことの意味と一部暗部になろうことも加味して記してみたい。 1.保険代位という考え方  ここで、保険代位とは、損害保険において保険会社が契約者(被保険者)に対し保険金を支払った場合、一定の要件の下に、 . . . 本文を読む

中国経済とGAFAの没落

2021-11-30 | コラム
中国経済とGAFAの没落  誤解を怖れずに記せば、近年のグローバリゼーションの端緒を作ったのがインターネットの環境であり、その技術を最大限に駆使してグローバリゼーションを生み出したのがGAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)の巨大IT企業だろう。そして、正に、そのグローバリゼーションの中で、安い製品を生み出す生産地として経済拡大したのが中国ではないのだろうか。  ところが、GAF . . . 本文を読む

【再掲】小野田寛郎氏問うところの「君たちどうする?」に思う

2021-11-30 | コラム
 小野田寛郎(ひろお:2014年91才で死去のことは拙人ブログでも過去に何度か触れている。(下記参照))小野田氏はルバング島での30年近くの孤独な生存の後に帰国するが、日本の余りの変わりよう(これは技術文明の変わり様でなく日本人の気質のこと)に嘆き悲しみ、ブラジルに移住し生活を続けた。そして、ブラジルでの酪農事業の一定の成功と安定を得た後、時々に日本に帰りつつ、日本の子供達を対象に「小野田自然塾」 . . . 本文を読む

ペダル踏み間違い事故が続く(プレス機械の思想)

2021-11-29 | 事故と事件
ペダル踏み間違い事故が続く(プレス機械の思想)  ペダル踏み間違い事故が相変わらず続いている。また、ペダル踏み間違いとは報じていなくとも、ことの初因はペダル踏み間違いにあると思える事故も結構ありそうだ。  この手の踏み間違い事故は、70才以上と報道されることが多く、多くの人が高齢者特有のものと思い込まされているが、必ずしもそうではない。wikiでは、以下の統計記述がある。 ----------- . . . 本文を読む

4輪アライメントが再び注目されつつあるが・・・

2021-11-29 | 車両修理関連
4輪アライメントが再び注目されつつあるが・・・  昨今、4アライメントが再び注目を集める機運があると云う。  その理由だが、自動ブレーキ(衝突軽減安全ブレーキ)などの、将来の自動運転車へ結び付く技術革新の整備にある様だ。  添付図の正常に示す様に、車体と各輪のアライメントが正常ならば、直進する車両の縦の軸線と直進方向は完全一致する。しかし、仮に左後輪が何かにヒットして、左後輪にトーアウトの異常が . . . 本文を読む

新たな測定具、果たしてその価値は?

2021-11-28 | 車両修理関連
新たな測定具、果たしてその価値は?  整備、BP業界向けに、新たな工具や測定具などを見る機会は種々あります。そんな中で最近Netで知った測定具のことを記して評価してみたい。  この測定具だが、添付写真の上3つに示すものだが、この様な使い方を想定していて、最近のいわゆる自動ブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)車などで、エーミング作業の前提となる、そもそもレーダーセンサーが装着されているフロントエンブ . . . 本文を読む

現代の若者は自民を肯定している?

2021-11-28 | 問題提起
現代の若者は自民を肯定している?  何かの記事で見たと記憶するが、今の若手は自民を肯定しているという意見がある。ウソだろうと思うが、政治の話しを向けても、何ら反応は鈍いし(口幅ったく表現が良いとは思えないが、特に低学歴、低所得者層ほど)、あまりに諦観してしまったのか、単に無思考さと自己意見を述べるの自己主張が怖いのか・・・。 . . . 本文を読む

整備白書R2年より その5(レバーレートを思考する)

2021-11-27 | 問題提起
整備白書R2年より その5(レバーレートを思考する) 1.レバーレートの基礎  今回はレバーレートの計算について思考してみたい。  まず、個別の整備料金の計算式を答えて欲しいと問われれば、以下の様な返答となるだろう。  工賃=工数(損保指数もしくは日整連点数表もしくは何らかの工数)×レバーレート  つまり、以下の算式になることがであることが判るだろう。  レバーレート=工賃(売上)/工数 . . . 本文を読む

田んぼの中の極めて見通しの良い交差路事故

2021-11-27 | 事故と事件
田んぼの中の極めて見通しの良い交差路事故  表題の様な交差路4角共に田んぼで、何ら見通しを妨げる障害物のない交差路で、互いのクルマがほとんど原則もしないで、似た様な速度のまま衝突する現象が、昨日(11/26)岐阜・大垣での事故だろう。  この様な事故は、過去から十勝型事故とかコリジョンコース現象とか云われたものだが、確かJARIの研究にあったと記憶する。詳しい内容は、下記リンクを見てもらうとして . . . 本文を読む

CANバス信号をクランプオンで取得できるブローブ

2021-11-26 | 車両修理関連
CANバス信号をクランプオンで取得できるブローブ  最近、CANバスのことをちょっと調べたいなと思考中なのだが、その中で今やこういうクランプオンでCAN信号を取得できるツールを出しているメーカーがあることを知ったので紹介したい。  製造メーカーは「日置電機(株)」(HIOKI)でというメーカーだが、私が50年ほど前からサーキットテスターの日本での信頼するメーカーは「三和」か「日置」かというくら . . . 本文を読む

積み荷の慣性事故は恐ろしい

2021-11-25 | 事故と事件
積み荷の慣性事故は恐ろしい  この写真の事故は、ツイッターの投稿で見つけたもので、事故は2018年6月21日、千葉県野田市の国道16号上で起きたものらしい。このトレーラーが他の車に衝突したのではなく、トレーラーが急制動した結果として、本件のトレーラー積み荷の重量物が前方へ移動する慣性力で事故は起きたようだ。  事故の場合、相手物とぶつかることにより、そこに大きな衝撃力が加わり損傷するのだが、それ . . . 本文を読む

11/19入間川河川敷から車両転落事故

2021-11-25 | 事故と事件
11/19入間川河川敷から車両転落事故  この事故だが、たぶん河川敷上の堤防の上を走る道路から、何らかの理由で度外逸脱し、河川敷法面に車両が転落横転した事故だと想像される。当事故で、運転車と助手席乗員2名が死亡、後席乗員はかなり重傷だが意識はある状態という。  本事故の事故車両の写真を(左側面視だけ)を見て、少なくとも以下の程度のことは判ると云うことを書き留めてみたい。  車両はプリウス30型 . . . 本文を読む

国交省・自動車整備課に意見を申す

2021-11-24 | 問題提起
国交省・自動車整備課に意見を申す  本日、国交省・自動車整備課宛てに電話を入れ、2つの要件を主題として問い合わせてみたことを書き留めたい。  1つは、昨日記した国交省が現在進めている「「自動車整備士資格制度など見直しWG」ということで、整備士資格1級者のみを検査員の任に付かせるという考え方に違和感を感じるということなのだ。  不肖私は、過去に自動車ディーラーに所属し、検査員の資格も所持し、その . . . 本文を読む

自動車整備士制度見直しの方向性が検討中

2021-11-23 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
自動車整備士制度見直しの方向性が検討中  国交省のHPより抜粋するが、現在「自動車整備士資格制度など見直しWG」(ワーキンググループ)というのが儲けられ、今後の新たな法的な見直しを検討が始まっているとのことだ。(別添参照)  ところで、整備白書より整備士資格別の要員数を集計したのが添付表だ。これによれば、整備士の最上位資格である1級整備士数は、全工場で 12,084名(占有率3.0%)だ。 . . . 本文を読む