私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

疑義事案との闘い(その2)

2008-08-28 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 モラルリスク事案との闘いについて、第2回目を記してみます。  新聞記事等で保険金詐欺で検挙なされた等を見る機会は結構ありますが、それら記事から類推できることに、これら犯罪者達は繰り返し行った結果として検挙に至っていると云うことだと感じます。初犯で直ちに検挙と云う事案も中にはあるのでしょうが、大多数は累犯を繰り返し、最後は検挙されると云うことであろうと思います。特に多人数が関わる組織的な保険金詐 . . . 本文を読む

疑義事案との闘い(その1)

2008-08-26 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 疑義事案に関わる題材は、何時かは記さなければならないものと感じてきました。この疑義事案とは保険業界用語で云うところのモラルリスク事案のことであり、もっと云えばいわゆる保険金詐欺に類する事案と云うこととなります。  さて、このモラルリスク事案ですが、どの程度に存在しうるのかを検討してみたいと思います。保険会社内での各種統計では、モラルリスク事案として保険金を支払わなかった案件(いわゆる免責事案) . . . 本文を読む

保険サービスの光と影(モラル・ハザード)

2008-08-25 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 昨今、ニュース記事等で時々聞く用語に、モラル・ハザードというものがあります。この用語は元来保険の分野で使用されてきた用語である様です。例えば、自動車保険に加入していることにより、損害の補填や被害者への示談折衝を含めた負担が軽減されることにより、返って人々の注意力を散漫とさせ、事故の確率を増加させていることを指します。  確かに、私が保険会社の調査員として長年携わって来て感じられることですが、接 . . . 本文を読む

ある車両火災事故の記憶

2008-08-19 | 事故と事件
 毎日暑い日が続いています。そんな暑い日が続く10年前となる1998年の今頃、ある車両火災事故の調査に携わった際のことを思い出します。  この車両火災ですが、メルセデスベンツ500E(124型)というクルマが、夏場の外気温の高い状態で、信号待ちの渋滞中にエンジンルーム左前方(左ヘッドランプ後方)より出火した事故でした。幸いなことに、運転手は近くの店舗で消化器を借り、自ら消火作業を行い鎮火するに至 . . . 本文を読む