私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

誰も記さないスロットル・ラグ

2016-11-17 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 これは、1年近く前にも報告した現象であり、特定の車種に限らないヴィッツ、アクア、ノート、フィット、デミオ等のなどの小型車において、減速してエンジン回転が低速(速度は2、30km・h程度、何れも回転計がないので、明確ではいが恐らく2000rpm程度)になってからの再加速の際、感じられるラグのことなのだ。具体的な場面としては、ワインディング路において、減速して旋回し、さあ加速だという場面において、スロットルを開けるが数秒間まるで無反応なのだ。ドライビングプレジャーとして、誠に気分の悪い現象である。なお、比べた車種は、何れも新車登録後1~2年と比較的新しいもので、経時変化による不具合とは考えられない。

 これら車種は、何れもCVTを利用しており、当初はプーリー可変の際のラグかと考えていたが、どうやらそうばかりではないようだ。メーカーを問わず感じ取れるし。再現性としてはほぼ100%の発生頻度だ。昔はこの手の現象は、点火系の失火(例えばプラグコードの断線など)が多かった記憶ですが、その様な「ガクガク」とした息付き感はない。僅かな時間であるが、スロットルペダルに付いてこないのだ。これは想像のことだが、恐らくディーラーへ持ち込んでも直らない現象の様にも思える。

 だいたい、この様な現象は、評価ドライバーのテストドライブで、直ちに判明するだろう。そして、新車が出る都度、ベタ褒めする自動車評論家なりが幾らボンクラでも気付かないはずはないが、これを不具合として評価した記事にお目に掛った記憶はない。

 これも想像の範囲のことだが、これら車種は現代のデジタル制御エンジンのこと故、いずれも電制スロットルであるが、これと制御ソフトウェアが絡む現象ではないだろうか。その根底には、モード運転(JC08モード)での排ガス規制への対応(排ガスと燃費)だけに集中する実験屋が、あえて判っていながら付きり出した現象だろう。そして、評価ドライバーによる実車テストにおいて、もし指摘があったとしても、それは、止むないことと無視しているのだろう。

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