私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

BMW4気筒系エンジンのチェーンコマ飛び多発?

2015-03-31 | BMWミニ
 過去にBMWの116のN45BエンジンやミニでのN12BやN14Bエンジンにおいて、チェーンのコマ飛びもしくは始動直後のチェーンのガラ音を度々経験してきました。クーパーS搭載のN14Bにおいては、メーカーによるサービスキャンペーンが行われています。問題は始動直後のガラ音程度ならまだカワイイものですが、走行時(たぶん加速状態からスロットルOFFで減速した場合などにチェーンが弛み)にチェーンの張り不 . . . 本文を読む

BMW・M54エンジンのウィークポイント

2015-03-29 | 車両修理関連
 以前にも報告したBMW車搭載のL6エンジン(M54系)の経年車でよくある故障の一つに、インテークラバーパイプの老化亀裂による吸気漏れがあります。不具合が生じると、加速時にシューという異音を発したり、エンジンチェックランプ(EML)が点灯したりします。EMLランプが点灯した場合にODBスキャンテスターで診断すると、ラムダセンサー(O2センサー)のリーン異状と表示される場合を経験しています。つまり吸 . . . 本文を読む

サスSPとダンパーは対になるべきもの

2015-03-29 | BMWミニ
 知り合いのクルマ好きの若い者から、愛車(R50ミニ)のサスペンションに「強化スプリングを組み込みたいが」と相談を受け、私の答えは「あのね、強いスプリングを付けたら、それに見合う減衰力を持ったダンパーを同時に付けるのが常識だよ。スプリングとダンパーは対になるべきもの」と説明した次第です。  クルマの知識に疎い方は、強いスプリング(バネ定数の高いもの)だけを付ければサスペンンション強化はOKだと思 . . . 本文を読む

入力方向の判断のこと

2015-03-25 | 技術系情報
 クルマの事故では、相手車(もしくは物)との衝突により車体の変形を生じるのます。その際の、入力方向を判断し記録することは、保険会社では極めて重要なこととして認識しています。しかし、大した問題意識も持たず、ぼんやりと観察している方も少なくない様に見受けられます。何故、保険会社が入力方向に重要性を持つのかというと、保険契約者が申告した事故状況と一致するかという、いわゆる「整合性」の重要要素だからなので . . . 本文を読む

売れてるホンダ軽にもの申す

2015-03-24 | 技術系情報
 ふらりと立ち寄った板金屋さんで、今売れてる軽であるNボックスの前部骨格を見る機会がありました。見積、修理屋としての勝手な意見を記してみます。  フロントサポート(ホンダでは昔からバルクヘッドと称す)を眺めると、板金組立の構造で上部のみ一部ボルト結合という旧来からの一般的構造です。問題視するのは、そのフロントサポートの左右サイドを構成しつつ、後方のインナーフェンダー(エプロン)へ結合しているアー . . . 本文を読む

降雹に驚く

2015-03-22 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 本日は天気良好で推移していたのですが、午後3時ごろになって暗雲が垂れ込めて来たなと思ったら、カミナリが鳴り出しました。こりゃ降ってくるなと、慌てて外の作業(クルマのいじくり)を撤収しました。しばらくして、カミナリ混じりの大雷雨となって、相当大粒の雨が降っているなあと思っていたところ、それにしても音が大きすぎると窓から覗くと、珍しく雹が降っているでした。  まあ、今回は直径5mm程度の小粒の雹で . . . 本文を読む

Classic Mini Production

2015-03-22 | BMWミニ
 今でも愛好者が絶えないクラシック・ミニですが、そのプロダクション風景を関心を持って見ました。現代の大幅に機械化されたプロダクションプラント風景と比べると隔世の感を持ちます。関心を持つ方は、ちょっと見て下さい。  手作業によるスポット溶接、ほとんど治具を使用しないで接合されていくボデーパネル、車体とエンジン等駆動系のと合体は、下方に置かれたエンジン上にボデーを下げて搭載する等々です。  しかし . . . 本文を読む

殺傷エアバッグのリコール実施

2015-03-21 | 技術系情報
 例のタカタ製の溶接不良もしくは金属腐食を要因とする助手席用エアバックのリコール問題ですが、国際的にも問題となっています。乗員を守るべき万一の装置が、作動時に金属片の射出により乗員が死傷しかねないというのですから、ことは深刻な事案です。我が愛車のBMW(E46)も対象車種であり、昨年末より実施しなければと思って予約までしていたのですが、時間が取れず実施をキャンセルしていたところでした。ところが本日 . . . 本文を読む

三車三様

2015-03-21 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 一時期乗っていた三車ですが、大きさも運転性も大きく異なり三車三様かと思っています。  左端の740(E65後期)ですが、乗車しハンドルを握った瞬間、なんてデカイステアリング径だと、途端に冷めた気持ちが込み上げてきました。バルブトロニック搭載の新V8エンジンはトヨタなんかより余程鋭い吹き上がりを示しましたが、とてもコーナーを責める様なんて思うクルマではなく、二度と所有する気持ちにはなれないクルマ . . . 本文を読む

オートマチック・トランスミッションについて

2015-03-20 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 現在の我が日本では乗用車の95%程度がオートマチックトランスミッション(以下ATと記す)付きだと伝えられています。これが30年近く以前ですと逆転して、マニュアルミッション(以下MTと記す)車が90%、ATはいいとこ10%程度の一部高級車のものでした。でも、今や軽も含め乗用車ではAT車がほとんどなのです。  この様な現状は、米国がかなり以前からそうで、日本のATも当初は米国のボルグワーナー社など . . . 本文を読む

特装車について

2015-03-19 | 技術系情報
 自車の二台前方を走るステン巻タンク車の写真です。まるでワイドミラーの鏡みたいで後続車の様子が良く判ります。この様な体験は、クルマに乗る誰しも体験したことがあるでしょう。  写真はガソリン以外の液体を運ぶタンク車ですが、この様な特装車というのは、タンクローリーも含め、クレーン車、高所作業車、消防車等々、本当に多種多様なクルマがあるのには驚き、また関心を持ちます。しかし、その価格が驚くほど高価であ . . . 本文を読む

飛び石損害

2015-03-18 | BMWミニ
 高速路を走行中「ビシッ」とした音がして、見る間にガラスのヒビが広がっていくということを少なからずの方が体験していることでしょう。ビビが生じなくても、多数のクルマを眺めると、割れてはいなくとも、小さな「えぐれ」が生じているクルマは沢山見掛けます。こんな飛び石損傷が、運転席正面の視野に入る位置ですと、けっこう気になるものです。  フロントガラスは、20数年前までは部分強化ガラスでOKだったのですが . . . 本文を読む

プロダクションパフォーマンスは世界最高。でも・・・

2015-03-17 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 我が日本国のクルマ作りの量産力というプロダクションパフォーマンスは世界最高であろうと思います。高い精度と短工期により高い価格競争力を誇っています。近年は、より低賃金の労働力などを求め、工場の海外展開を図っていますが、プロダクション技術は日本で開発されたものを、そのまま移設しているに過ぎない様です。往年のクルマ作りの良さを誇って来たベンツやBMWなどのカーメーカーでも、日本のプロダクション技術を意 . . . 本文を読む

理想のスポーティカーについて

2015-03-17 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 現在のクルマは肥大化しすぎ、そして重すぎると常々思う。衝突安全への高評化を意識してのことだろうが、ゴルフやシビックが全幅1800mmに近いというには、あきれるという思いを持つ。そして、エアバッグなどの最低限の安全装備は必要だろうが、過剰な装備が多すぎる。一人で抱えるのが困難なほど重い電動シートの装備など論外のことである。  同じく衝突安全に起因するのだろうが、ボデー剛性を必要を越えて高め過ぎで . . . 本文を読む

ディーゼルエンジンへの思い

2015-03-16 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 ルマン耐久レースでもアウディやルノーがディーゼルエンジン車で勝利するなど、最近のディーゼルエンジンはあなどれんと思います。また、欧州では、日本では5%に満たない乗用車用ディーゼルシェアが6割近くに達する国も多い様です。そんなこともあるのでしょう、ベンツやBMW等では積極的にディーゼル乗用車を拡販しようとしている様に見受けられます。しかし、日本ではディーゼルエンジンは大小の商用車のものであり、乗用 . . . 本文を読む