私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

HONDA・RA272

2016-07-30 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 ホンダ・コレクションホールで見た、ホンダ初のF1グランプリ優勝(メキシコGP)マシンたるRA272だ。  エンジン配置は当然ミドだが、1500ccV12を横置き配置としているのが、ホンダらしいところだ。ボデーはアルミモノコックだと思うが、手叩き鈑金の素の状態で塗装仕上げされており、結構ハンマー打痕跡のあとも生々しい。当時の二輪のカウリングも、アルミ平板からの手叩き鈑金で、小さな凹凸が判るが、これ . . . 本文を読む

R53中古車新規へ

2016-07-30 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 今日は、先週から計画していたR53の中古車新規(ナンバー取得)に行ってきた。事前に車庫証明、印鑑証明、仮ナンバーを手配し、一通りの点検と試走も済ませた上でのことだ。当然、検査予約をネットで済ませた上でのユーザー車検だ。  まずは検査場至近の予備検査場でヘッドライトの光軸調整を済ませて、車検場へ書類提出、受検となった。一番落ちやすいヘッドライト検査も一発OKだが、このクルマ車高調(エンドレス製) . . . 本文を読む

ジャガーへの思い

2016-07-28 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 英国ジャガーは、フォードに売られ、その後フォードの台所事情が悪くなり、インド・タタ自動車に売られ、その資本で運営されているそうだ。しかし、製造プラントは英国であり、英国車であることに違いはない。  ところで、最新のXJシリーズ(X351)なるクルマだが、時々見掛けるが斜め後方から眺めた時、これは何処製の国産車なのかと思うことがある。しげしげ眺め、例のエンブレムを見て、ジャガーなんだと判るのだ。 . . . 本文を読む

これはリコールのレベルじゃないのか!

2016-07-27 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 三菱ふそうトラック・バスは。7/26、中、大型バスの車両床下前部の骨格部(フロントサスペンションアーム取り付け支持部)の腐食による無料点検(サービスキャンペーン)を広報した。  発錆による部材の腐食により板厚減肉による強度低下により、ロワアームが脱落してハンドル操作不能になる事故が既に8件、人身事故も3件生じているという。  対象車両が多人数が乗るバスであり、しかも大型車ということから、乗員 . . . 本文を読む

トヨ2にまつわる謎のこと

2016-07-26 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 トヨタ2000GT(以下トヨ2)は、その流麗なスタイルと僅か330台余という少ない生産台数が生む希少性から、生産から50年余を経た現在、ますます価値は上がり続けている。  書籍など情報によれば、トヨタがヤマハ(発動機)に委託生産させたということであるが、アッセンブリー工程は間違いなくヤマハであろう(いのうえこーいち氏なる方の本(題名は忘却)の写真を掲載)が、ボデーおよびロータス様のX型バックボ . . . 本文を読む

Ford GT40のこと

2016-07-25 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 映画レビューともなるが「男と女」という昔の作品(フランス)がある。この1シーンに登場するのがFord GT40だ。映画としては、日頃見向きもしないラブロマンス映画だが、クルマ好きにとって忘れることのできない作品の一つと感じている。この映画まで、ほぼ無名だった監督のクロード・ルルーシュは、解説版の中で云っている。この映画のストーリーは、すべてクルマをドライブしながら考えたのだと。相当のカーキチだっ . . . 本文を読む

マツダ787Bのこと

2016-07-24 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 1991年、ル・マンにおいて、日本車初の総合優勝を遂げたレーシングマシンだ。エンジンは、マツダお得意(というか唯一)のロータリーエンジン、しかも4ローターという構成だ。サイドハウジング、ローターハウジングが積み木の様に9枚も積層されたエンジンだ。通常レシプロでのクランクシャフトに相当するエキセントリックシャフトも長大となり、捻り剛性上も課題はあっただろう。そして、すべてのハウジングを締結するスル . . . 本文を読む

エアコンオイルの補充

2016-07-24 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 エアコンガスは、昔の様にコンプレッサーがレシプロ式でオイルパンがないアキシャル(斜板)式タイプが主流の現在では、潤滑用オイルが冷媒ガスと一緒にガス経路を循環している。従って、ガス漏れを生じたり、事故でコンデンサーを取替たりした場合、オイル量が不足しがちになる。もっとも、最近の新車でスズキが、オイル量不足を原因とするリコールを生じたりしている場合もある。(新車時のオイル充填不足)  今回の場合は . . . 本文を読む

3代目シビック3ドア

2016-07-22 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 これもホンダ・コレクションホールで見て「懐かしー」と思ったクルマだ。実は、過去にこのシビック3ドアを25i、Siと2台続けて新車購入して乗り回したことがあるからだ。  どちらかといえば、それまでトヨタ関連企業に勤務していたが、その呪縛が溶けた時、魅力ある小型車として、このワンダー・シビック3ドアに購買意欲を感じたものだった。最近の肥大化し過ぎ、販売不振から国内販売を取りやめた、現行シビックには . . . 本文を読む

ポルシェ917Kのこと

2016-07-21 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 このレーシングカーは、映画「栄光へのル・マン」でマックイーンが駆る映画として、強烈に印象に残ります。  エンジンは約5Lの水平対向12気筒、といってもクランク剛性から、各気筒独立のボクサーではなく、クランクピン部を対向シリンダーで共有した180°V12気筒だった様です。しかも、捻り剛性上、クランク出力は中央部からギヤを介してアウトプットするというセンターテイクオフとしていた様です。  当初、ル . . . 本文を読む

ホンダ1300クーペ99の思いで

2016-07-20 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 このクルマは思いで深いクルマの一つだ。空冷4気筒1300cc、115ps/7500rpmとう尖ったエンジンで、動力性能は抜群だった。しかし、空冷とは云え、重いエンジンのFF車だったこともあり、操縦性に難があり試乗評価としては、今一つパットしなかったというクルマだ。  だだ、大きな革新は、このクルマ辺りからホンダは、ルーフパネルとボデーサイドパネルの接合(スポット溶接)をルーフサイド部で行い、そ . . . 本文を読む

ニッサン、自動運転車近く発売のこと

2016-07-19 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 ニッサンが近く自動運転車の発売するそうだ。ただ、第1弾として、高速道路の単一車線の環境のみ対応とのこと。しかし、ニッサンや国土交通省もコメントするが、現状のレベルは自動運転ではなく、あくまでも運転支援装置だということだ。運転中はステアリングに手を添え続ける必用があり、一定時間手が離れると自動運転の制御は停止するという。  しかし、現在までの自動ブレーキや、センターラインや路側線認識による車線逸 . . . 本文を読む

三菱オートギャラリーのこと

2016-07-18 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 初代ランサーの1974年サファリラリー優勝車である。当時でも見栄え悪い凡庸な4ドアセダン、前ストラット、後リーフリジットというオーソドックスなメカニズム故、耐久、信頼度が高く、サービス性も良好だから、当時は勝てたのだろう。   この写真は、岡崎市にある三菱自動車・名古屋製作所の一角に、三菱自動車(70年以前は三菱重工)の過去のクルマ達を幾らか(20台程か)展示したオートギャラリーなるスペースで . . . 本文を読む

首都高・事故火災・高額賠償事件が地裁結審

2016-07-17 | 事故と事件
 8年前の8月に生じたタンクローリー車の横転転覆事故ですが、やっと地裁結審したとの記事が過日報道されました。当初から、橋桁の新規取替と約2カ月に及ぶ該当路線の通行止めによる減収などを理由として、40億を超える賠償金になるだろうと伝えられていました。それが、この都度、33億円弱の賠償を命じる判決が出されたということになります。  そもそも、なんの争いから訴訟に持ち込まれたのか、第三者としては把握は . . . 本文を読む

美しくないメカ

2016-07-15 | 車両修理関連
 メカ屋の視点から述べてみたいと思います。これは文系の方ですと、理解し難い思いかもしれませんが・・・。  私の好きなクルマに限らないことかもしれませんが、最近の機械(メカニズム)は美しくないと思うことがしばしばです。それは、何も機械の精度が低下しているなんてことでなく、機械の精度や効率等の諸性能は高性能化している一方なのは確かなことなのでしょう。それでも、多くの現代メカは美しさを感じさせないので . . . 本文を読む