私の思いと技術的覚え書き

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ドライビングプレジャーや如何に?

2016-11-04 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 これは単なる私見であるので承知してもらいたい。(これを記さないと、直ぐに苦言を記す方がいるので念のため)
 カー雑誌などで自動車評論家と称する者やカーオブザイヤー選考員なる者の書き云うことを、まったく評価しない。しかし、一部の評価者には、なる程なぁと頷かざるを得ない方々がいることも事実なのだ。それは、既に故人となられたポール・フレール氏であり、未だご健在の黒澤元治氏(76才)なのである。

 デジタルクルマになって、外観デザインなどを主とするのだろうが、個性がないとか美しさが失われつつあるという意見がある。一方、乗って走って運転して、面白さがないと感じる機会も多いものだ。現在は変えたらしいが、かつてBMWではメーカーテーゼとして「駆け抜ける喜び」(Freude am Fahren)と表していたものだった。いわゆるドライビングプレジャーたる、運転する楽しみと同意語となろう。

 そんな私見を、黒澤元治氏が端的に3台のエコカー(ポロDSG、SAI、ベンツEクラスクーペ)を乗り運転しながら述べている。注目してもらいたいのは、SAIである。黒澤氏は、次から次へと云う。なんだこりゃ、ドライバビリティなんて云うな!なんだ、このブレーキは!ドライビングプレジャーもクソもない!このメーカーのテストドライバーのレベルの低さを表している!このクルマは、ボクの友人達に絶対進めたくないクルマだ!などと述べている。

 以上が黒澤氏評だが、私見と一致する部分は多い。特にテストドライバーのことは、レベルが低いとまでは思わないが、まず実車テストドライブにおける官能評価が少な過ぎ。しかも軽視され過ぎていると、かねがね思っているのだ。それと、動画中にタイヤだけに負担を生じさせたが故に生じたタイヤの片減りについて、補助者が過度にロールを押さえ過ぎたがために生じたんだろうと述べているが、今のトヨタスポーティ車の全般に共通している様に思える。86しかりマークXしかりである。転舵時の初期応答だけを良くすればと、単純に思っている様な感じだ。これは広い直線路で素早く90°程度左右に転舵を繰り返しスラロームさせて見れば、BMWと86の違いは明瞭だ。BMWは左右にかなりのロールを起こすが、反転させた場合の安定性に破綻を生じる様な不安がまったくない。86でこれをやると、ロールも少なく初期応答は優れるが、速度が速いと特に反転させた時の安定性に不安を生じるのだ。

※この動画だが編集が悪く、冒頭3分はまったく関係ない土屋圭一の下らない動画が混じり込んでいるので、画像を進めて3分後から視聴してもらいたい。


エコカー 黒沢元治


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