子供はかまってくれない

子供はかまってくれないし,わかってくれないので,映画と音楽と本とサッカーに慰めを。

映画「どん底作家に幸あれ!」:二重写しになる大英帝国の19世紀と現代

2021年01月30日 20時55分51秒 | 映画(新作レヴュー)
監督のアーマンド・イアヌッチの前作「スターリンの送葬狂騒曲」は,ドタバタのツボが私のものとは若干ずれていて,残念ながら世評ほどには笑えなかった。けれどもチャールズ・ディケンズの「デヴィッド・コパーフィールド」の映画化である新作「どん底作家に幸あれ!」は,あからさまなコメディという枠を外れたことによって獲得した自由度とキャスティングの妙が相乗効果を生み,前作の倍くらい笑えた。つんとすました大英帝国の . . . 本文を読む