子供はかまってくれない

子供はかまってくれないし,わかってくれないので,映画と音楽と本とサッカーに慰めを。

本「愛おしい骨」キャロル・オコンネル:人物,物語,語り口,全ての要素がミスマッチ

2011年02月11日 22時07分23秒 | 本(レビュー)
ミステリー界で「骨」と言えば,「古い骨」に代表されるアーロン・エルキンズのギデオン教授シリーズが有名だ。だが「骨」そのものにこだわり,そこから犯罪を紐解いていく同シリーズとは違い,キャロル・オコンネルの「愛おしい骨」における「骨」は,物語の導入部としての役割を果たすのみで,その実体はミステリーと言うよりも,大がかりで時代錯誤な昼メロなのだった。これが本当に「このミステリーがすごい!2011年版」の . . . 本文を読む