子供はかまってくれない

子供はかまってくれないし,わかってくれないので,映画と音楽と本とサッカーに慰めを。

映画「フィクサー」:生身の人間が織り上げた,汲めども尽きぬ味わい

2008年04月17日 22時59分55秒 | 映画(新作レヴュー)
スティーブン・ソダーバーグ制作の社会派作品と聞いて,即座に「エリン・ブロコビッチ」のテイストを想起したのだが,結果は,半分は当たって,半分は外れた,という印象だ。一瞬たりとも緩むところのない脚本を,落ち着いた色調でじっくりと撮り上げたトニー・ギルロイは,同じく脚本家から監督に転身した「クラッシュ」のポール・ハギスと同様,監督としても見事なデビューを飾った。 予想が外れたのは,「エリン~」が根本的 . . . 本文を読む