「前」 蕨市議会議員 おおしま公一活動報告

2015年5月31日。まさかの落選を果たした?「前」蕨市議会議員おおしま公一の修行の日々をお伝えしていきます。

海外で戦争する国づくりNO!-集団的自衛権を認めるのか!?-

2014-07-31 18:30:00 | Weblog
埼玉弁護士会主催の標題集会に参加させていただきました。

安倍政権の集団的自衛権行使容認に反対を訴えることが趣旨でありました。

会場には約2千人の聴衆が詰めかけ、会場に入りきらない人たちが場外のモニターで集会の模様を見るほどの盛況ぶりでした。

集会は、青井未帆氏(学習院大学教授)となかにし礼氏(作詞家)の講演と対談が主な内容でした。

青井氏からは「日本国憲法9条の解釈は、自衛隊の存在を行政作用の一環としての“防衛作用”として位置付けることで、論理的には矛盾をはらみながらも、ギリギリのところで武力行使違法化という戦後国際法上のトレンドの範疇に収めていた。しかし、安倍政権の解釈改憲による集団的自衛権行使容認は、こうした戦後の9条解釈の努力を無にしてしまうもの」という趣旨の提起がなされました。また、「現政権が再三にわたって言及する抑止、脅威という概念は際限のないもの。際限のないものに“やってはいけない”という枠をはめるのが法律の役割」という指摘もなされました。

なかにし氏からは、自身が戦前に満州の造酒屋で生まれ、ソ連の満州侵攻後の引揚を経験した立場から、「ソ連の満州侵攻後、大多数の関東軍と満鉄関係者が居留民に先んじて避難をはじめた。安倍政権は国家が国民を守らなくてどうする?と叫ぶが、過去に国家や軍隊が国民を守らなかった歴史を反省すべきだ」と喝破されていました。

その後の対談でも、なかにし氏の歯に衣着せぬ物言いには、聴衆から度々拍手が巻き起こっていました。

対談の中では両講師から、「憲法の主権在民に沿えば、政治家は国民の意を受けて政治を行う“事務員”に過ぎない。最高責任者は首相などではなく我々国民である」という立憲主義の根本にある理念が訴えられました。


<写真:開演前の会場の模様。開演中は写真撮影禁止でした。>