「前」 蕨市議会議員 おおしま公一活動報告

2015年5月31日。まさかの落選を果たした?「前」蕨市議会議員おおしま公一の修行の日々をお伝えしていきます。

市民と議会の対話を促進するシンポジウム いまこそ、市民と議会の対話を!

2009-05-24 13:00:00 | Weblog
小田原市で開催された表題のシンポジウムに参加させていただきました。

表題シンポは、小田原市で首長に比べると有権者にその実態が見えづらい地方議会について、市民の側から対話の糸口を見つけようとする市民有志によって企画をされたものです。

こうした市民発の議会改革の取組というのも珍しいのではないでしょうか?

地方議会の研究者として名高い廣瀬克哉氏(法政大学教授)からの基調講演に引き続き、パネルディスカッションが行われました。

パネラーの木下敏之氏(元佐賀市長)からは、「議会基本条例等を制定しなくとも、公聴会の開催や自主的に議会報告会を開く等出来ることはたくさんある。出張・視察を1回取りやめてでも財政について1日缶詰めになって勉強する等やれることはいくらでもある」との指摘が出されました。

同じくパネラーの松野豊氏(流山市議会議員)からは、「(木下氏とは対照的に)形からでもいいから議会基本条例を制定すべきだ。基本条例を制定してしまえば、条例に沿ってこれまでの“悪しき慣習”を改めざるを得ないからだ。」との発言があり、とにかく先ずは動き出すべきという趣旨の提案がありました。

更に広瀬清美氏(女性市議11人と語ろう!事務局。柏市民)からは、男女共同参画活動を行う過程で、議員との交流につながり、行政の情報公開、予算・政策の決定過程に関心が向いた経緯が報告され、「市民と行政を繋ぐ存在として議会を活用すべき」という内容の提起がされました。

大野眞一氏(小田原市議会議長)からは、小田原市議会における議会改革の現状と課題につき報告がなされました。

会場が満席になっているのを見て、小田原市民の皆様が議会活動に高い関心を払っていることが実感できました。

今回のシンポジウムを通じても、「開かれた議会が首長部局にも抗しうる議会を作る」「市民との対話を行うには、議員にも力量が必要となる」この2点を確認することができました。

「議員個人と支援者」という閉じた関係から、「議会と市民」という本当の意味での市民参加が蕨市にも必要ではないでしょうか?