「白いバラ/Lady D'Arbanville」
-キャット・スティーブンス/Cat Stevens
今現在もCMで使われていたりする(今のはカバーですが)稀代の名曲「雨に濡れた朝」がどうしても聴きたくて4曲入りシングル盤を買ったのン十年も前の遠い昔。そしてその盤に一緒に入っていたのがこの曲でした。
どこかイギリスのトラッド曲を感じさせる曲です。シンプルなフレーズの繰り返しにすぐ心を奪われてしまいました・・・。最近彼のベスト盤を買って聴いたとき、懐かしさのあまり涙が出そうでした・・・
イギリス人ですがギリシャの血も入っているキャットは、若い頃にアイドル的な人気を誇った頃交通事故で生死をさまよい、またそもそも内省的な性格でもあったようでどんどん宗教(イスラム教)に傾倒し、ついには宗教活動を優先するためにアーティスト活動も停止てしまったようです。その後は、名前をYusuf Islamと変えて何枚かアルバムを出して、最近では(チャリティの意味合いですが)ステージにも立って大きな話題にもなりましたね・・・。
Yusuf Islam(=formaly named Cat Stevens)」のアルバム
思えば当時のそのレコード盤に入っていた「Peace Train」は世の中を憂い、でも未来に希望を託すといった純粋に世界平和を願う曲でもあり、当時から精神世界に共鳴したようにも思われます。平和を願う曲と言うとすぐジョン・レノンの某曲とかがすぐ出てきてしまい、私には彼を崇めたてながら結局それを商売に結びつけている人達の陰が見え隠れしてちょっと辟易してしまいます・・・。本当に平和を希求するのであればこの「Peace Train」もきちんと聴いて見てください、とい言いたい気分になります・・・。この曲に託された彼の心からのあがき・もがきそして汚れた世の中への怒りを聴き、感じて欲しい。
・・・って表題曲とは別の話題になってしまいましたが(^^;、この曲、あのレーモン・ルフェーベエル・オーケストラもカバーしてたりします。それだけ良い曲だという事だと思いますね。
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楽しみにしてるんで更新頑張って下さいね!
僕のブログではターバン野口の折り方を紹介しています。
暇があったら是非どうぞ。
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映画音楽系の'79年のカバーアルバム『恋人たち』の2曲目で、片桐和子さんの訳詩になっています。
萩田光雄さんの編曲ですが、ちょっと切ないフォルクローレっぽいアレンジになっています。
試聴は、www.neowing.co.jp/detailview.html?KEY=VICL-62274
ちなみに、このアルバムでピアノ・キーボードを担当されていたのは、羽田健太郎さんでした。
大村さん、木森さんもそうですが、まだまだ若いミュージシャンが急逝されるのはさびしいことです。
その歌唱力はもちろんですが、筒美京平さん作品やそれに伴うドラムの村上秀一さん達の秀逸なバッキング。これは革命的でもあったように思います。
また羽田健太郎さんとは、NHKでTVで生ピアノで歌った「思秋期」を今でも思い出します。あれは素晴らしいものでした・・・
それと意外とも思えるさだまさしさんとの関係とかいろいろ思い起こされます。
ちなみに私が好きな曲は「最後の恋人達」これのアレンジ(奥慶一さん)は素晴らしい!の一言です、また「夜の手のひら」のイントロも聴くたびにうっとりします。また「摩天楼」のアレンジも好きですし、「二十歳前」の雄大さも大好きです。書き出すととまりませんのでこれくらいに致しますデス(^^;
平和を謳うCatとは違い、このイタリア語版には、思想性は全く感じられません。むしろ、何かケルト伝説の世界を垣間みるような、不思議な幻想性を感じさせます。音楽的にも、こちらの方が、オリジナルよりはるかに奇麗です。もし、チンクエッティのファンの方がいたら、この歌を探してみてください。「雨」や「ノノレタ」では見えなかった、もう一人の彼女と会えるでしょう。
あのジリオラ・チンクエッティのバージョンがあるなんて全然知りませんでした・・・。この曲はやはりトラディショナルな作風ですので、ヨーロッパの方々には自然に受け入れられる曲なのかもしれませんね。
それにしてもイタリア物とかが全然ラジオからも流れなくなってしまった今日。ちょっと淋しいですね。素敵な曲が沢山あるんですよね。ではまた。
ある意味、"凄い"歌です。おそらく、ジョン・レノンにも書けなかったでしょう。「イマジン」のように、「こんな平和な世界にならないかなあ...」と、ぼんやり歌うレノン調に比べ、「これが現実世界なんだよ!」と、Cat節は私たちに訴えているように思えます。
残念ながら、Catの本歌は、商業的にはあまり成功しなかったようです。「悲惨な現実には目を向けたくない」という、心理の現れでしょう。しかし、歌詞はともかく、美しいメロディをお蔵入りさせるのももったいない、という理由で、カバー曲が作られた。これが、チンクエッティ版「Lady d'Arbanville」だったと思います。