某ファンサイト管理人の音楽随想記

ジャンル縦横無尽の音楽コンシェルジュ。知っておきたい名曲・アーティスト満載。全音楽ファンに捧げるちょい濃い目のBlog!

「過ぎし日の想い出」-メアリー・マクレガー

2010年06月23日 | ♪海外 -女性


「過ぎし日の想い出」-メアリー・マクレガー
 "Torn Between Two Lovers" - Mary MacGregor

(1976年)

 

本当に、この曲そのものが
”過ぎし日の想い出”
となってしまいました・・・

注意:この曲は今だかつて一度もCD化されていないとWikipediaにありますが
日本国内では一度CD化された形跡あります(私は未確認)。
ちなみに今はiTunesにアルバムがあるそうです。

 今や知る人ぞ知るになってしまったメアリー・マクレガー(Mary MacGregor)。私はこの曲が大好きでした。今回、 Wikipediaの彼女の記事を和訳してみます(一部意訳です)

--------------------

MacGregorはミネソタ州のSt. Paul生まれ。6歳の頃からピアノを始め、10代になった頃には既にバンドで歌っていました。 ミネソタ大学を卒業後は、音楽でアメリカ国内をツアーして回り始め、やがてPeter,Paul & Maryで有名なPeter Yarrowの目に留まる事になりました。そして、すぐにPeter Yarrowと意気投合し、彼のコンサートのバックで歌ったり、彼の「Love Song」と言うアルバムに参加したりしていました。

 その後Ariola America レコードと契約。デビュー・シングルである、この"過ぎし日の想い出/Torn BetweenTwo Lovers"を1976年にリリース。この曲はやがて、翌年初頭には総合チャートやアダルト・コンテンポラリーで1位になり、100万枚を超すヒットとなりました。加えて、ビルボード誌のカントリー・チャートでも3位となっています。その後、同名の"過ぎし日の想い出/Torn Between TwoLovers"とタイトルされたアルバムからシングル2曲がリリースされました。それらは、この曲同様Peter Yarrowの楽曲でありプロデュースでしたが、この曲のあまりの大ヒットの陰に隠れてしまい、ちょっとだけヒットチャートに顔を出す程度で終わってしまいました。

 彼女は、Fred Bronson氏著の「The Billboard Book of Number One Hits」という本の中で、「自分がチャートのトップになった事を、とても後悔している」と語っています。それはまず、彼女がこの歌の主人公に共感できなかった事が大きな理由です。つまり、この主人公は不倫をしている人妻であり、なんとその夫にこの情事をそのまま認めるよう懇願する内容であったから・・・。

彼女は更に、”この曲は、間接的に自分の結婚生活を破綻に導いた”とも語っています。つまり、この曲のヒットのため彼女は忙しくなり、やがて夫のとの関係は上手くいかなくなり、結局別れる事になってしまったらしいのです。なお、この曲がこんなにヒットしたのは、この歌詞の状況にある多くのリスナーの気持ちにアピールしたためだと彼女は確信しているとの事。

彼女は、その後何枚かアルバムをリリースしています。またシングルも小ヒットを記録しています。1980年には東京で開催された”世界歌謡祭”で、彼女が他の人と共作した作品「What's The Use/風に消えた恋」でグランプリと優秀歌唱賞を獲得しています。また1981年には、日本のアニメ映画「河鉄道999」に「Sayonara」と「Love Light」の2曲書き、また歌っています。80年代中頃は、彼女とJames Royce(ベース)Jim Kennedy(ギター)の編成によるMary and the Blue Jaysというトリオで、カリフォルニアのCentral Coast界隈のナイトクラブで歌っていました。その後、音楽業界から引退していたように思えましたが、1999年に元Mary MacGregor Bandのバンド仲間であったJoe GhigliaとJohn Holtと組んで、「Perfect Yellow House」と言うアルバムをリリースしています。

ちなみに彼女は、(1976年の「Steamboat」というアルバムのライナーノーツによると)このアルバムの "Rabbit Ears"という曲で1曲だけボーカルを担当しているとあります。このアルバムは、コロラド州のSteamboat SpringsにあるYampa River Recordsで録音されたものであるとの事です。

Torn Between Two Lovers - (re-posted)

よろしければ↓画像のクリックを・・・
(Blogを続けるモチベーションなっております)
人気ブログランキングへ  

交響詩 さよなら銀河鉄道999-アンドロメダ終着駅-(紙ジャケット仕様)
熊谷弘,コロムビア・シンフォニック・オーケストラ,THE GALAXY
コロムビアミュージックエンタテインメント

このアイテムの詳細を見る
「銀河鉄道999」放送30周年記念作品 銀河鉄道999 ソングコレクション
メアリー・マッグレガー,ゴダイゴ,コロムビア・シンフォニック・オーケストラ
コロムビアミュージックエンタテインメント

このアイテムの詳細を見る
AORヒッツ BEST セレクション

BMGビクター

このアイテムの詳細を見る


最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
「幸福はかげろうのように」御存じですか〓 (夜明けの「パイルドライバー」口笛吹き)
2012-04-12 10:12:36
俺はメアリーマクレガーはシャーリーンの同じ曲(此方は「愛はかげろうのように」)と殆ど同時期にレコーディングされたこの1曲しか知りません〓
これもメロディも綺麗だし何より歌詞が出来損ないの昼メロみたいなデビュー曲よりずっと良いと思います
なのに椎名恵のカバー
すっかりウェディングソングの定番と化したあのカバーを聞く度殺意がこみ上げて来るのは俺だけではないと思いたい
返信する
私も過ぎし日の思い出です (サクラノ)
2012-06-11 00:29:51
中学の頃、FENでよく聞いていた曲でした。
ウン十年の時を経て思い出し、Youtubeで聞きました。
詳しい情報は貴ブログで知りました。
この曲のヒットのおかげでそんな紆余曲折があったとは・・・名曲も不倫の曲とはちょっとびっくりですが・・・
現在CDもないなんて残念ですね
貴重な情報ありがとうございます
返信する
僕も好きです。 (ろばあと博士)
2012-09-20 22:34:13
翻訳ありがとうございました。
僕もこの曲が中学生の頃から好きでした。ラジオで初めて聞いたと想いますが、雰囲気から察して勝手に70年代初めの曲だと思って聞いていました。数年後、SAYONARAがヒットして声の素晴らしさにビックリして、歌い手を確認してさらにビックリという流れ。僕は絶叫する歌手があまり好きでないので、細く貫いてくるようなこの声は最高で、今も一番好きと言っていいくらいの女性ボーカルです。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。