Triona Marshall/トリーナ・マーシャル
(アルバム・2007年)
私もハープを弾きます(一応)(笑)
もっとも私の場合は、一般的なあの大きなグランドハープではなく、小さい(上のジャケットより更に一回り小さい)アイリッシュ・ハープですが。ちなみに、私は男ですのでアイリッシュの場合ハーピスト(Harpist)とは呼ばずハーパー(Harper)と呼ばれます。
思えばハープほど定義や扱い、更には音楽そのものが混乱している楽器は他にないように思います。一般的には、純クラシックの、それも主に女性のハーピストの華麗な演奏が思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか?でも私は場合は、ヨーロッパのケルト圏のトラッド系音楽が普通です。アイリッシュ・ハープですね。このジャンルでは、最近は、ジブリ映画のテーマ曲「借りぐらしのアリエッティArrietty's Song」のセシル・コルベルで興味を持たれた方もいるかもしれません。ちなみにケルト圏のアイルランドの有名なビールであるギネスのマークはハープですよね。それ位、ケルト圏では古くから重要な楽器です。ハープは、人によっては南米のアルパが思い浮かぶ方も多いかもしれません。
ハープは基本構造が単純な楽器なため、紀元前からその存在が確認されており、その分世界各地で発達を遂げてきたようです。一方で、そもそもハープという楽器全体を見渡せる人がいなかったり(みんな自分の専門分野でしかハープを語れないため)、教本などの教材が少なかったり、書いた人の勝手な解釈が横行したりして、現在はいろんな情報が錯そうし、混とんとしているように思えます。私の経験でも、アイリッシュの純粋なトラッド曲をグランドハープで、それもアイリッシュ曲の重要なリズムが一切ないまま譜面通りに弾くクラシック系の方の演奏を聴いて、大変申し訳ないけれど、奇妙でいたたまれない事も経験してます。この人は、トラッド曲を一度も聞いた事がないままに、譜面だけで演奏をしていたのだと思います。
そうそう、でTriona Marshall/トリーナ・マーシャルです。この方はアイルランドの人。きちんとクラシックのハープを学んだ上で、これもまたキチンとした?本物のトラッド系のチーフタンズに参加するほどにトラッドも弾ける才女です。またトラッドと言っても、彼女の音楽は(演奏)は女性らしい繊細さがにじみ出ている、上品さも兼ね備えたものになっています。単なるイージーリスニングではない、本物のアイリッシュ曲を聴きたい方、特に初心者には抵抗が少ないアルバムだと思います。一度お試しあれ!
※ちなみに彼女のお兄さんは(小椋佳さんの息子さんでも有名な)薩摩琵琶奏者です!Thomas Charles Marshall
Triona Marshall - Harp
下はTriona Marshallトとは無関係です。
「春よ、来い」(by Irish Harp)
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