「命日」-日吉ミミ
詞中島みゆき 曲:中島みゆき 編:エジソン (1985)
ちょっとおどろおどろしいタイトルを持つこの曲、でも実は曲調は明るいPOPチューンです(但し「みゆき節」)
私が何故この曲をここで採り上げたかと言うと、この曲はバラードタイプでもないのに聴くたび必ず泣いてしまう曲だから・・・。それも2コーラス目で必ず。明るいPops系の楽曲で泣くって普通はあまり(全然?)無いことなのに・・・それに、別にこの曲にまつわる特別な個人的体験があるわけでもない。この曲の情景のような体験も皆無。
でも泣ける理由は、この詞の内容が優れた短編小説のようにとにかく素晴らしいから。息子に家出されてから始めた飲み屋の、その女将さんを、その息子と同い年のお店の客の視点で唄っている曲。これが倉本聡さんの書くシナリオにも通じる、心打つ情景です。
"(ある理由から)お店の片隅におしぼりを目立たぬように置いている・・・"なんて、これを書くだけでも泣きそうな気持ちになります・・・。この一曲の短い一説だけでも中島みゆきさんの天才振りをおもいしらされます。一度もこの曲を聴いたことがない方、是非聴いてみて下さい。「明るい曲で泣く」という貴重な体験があなたも出来ると思います・・・(多分) 。そしてこの曲のタイトルの意味を味わって下さい・・・。
〈COLEZO!〉日吉ミミ ベスト 東海林良,門谷憲二,伊藤アキラ,寺山修司,たきのえいじ,吉田旺,山口洋子,るい,久仁京介,阿久悠 ビクターエンタテインメント このアイテムの詳細を見る |
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