某ファンサイト管理人の音楽随想記

ジャンル縦横無尽の音楽コンシェルジュ。知っておきたい名曲・アーティスト満載。全音楽ファンに捧げるちょい濃い目のBlog!

「ママに捧げる詩」のYouTubeコメントに感動しましした・・・

2013年09月08日 | ♪海外 -男性

久しぶりに「ママに捧げる詩」をYouTubeで聴いていたら、次のコメントを見つけました。

"8月26日に55歳でこの世を去った夫の遺品を整理していたら、
 このレコードが3枚も出てきました。
 幼い時に母を亡くした夫が、成人してからお母さんを偲んで買った-のでしょう。
 アナログプレーヤーを持たない私は、
 こちらで初めてこの曲を聴くことができました。
 3枚のうち1枚は夫の棺に入れてあげましたが、
 残り2枚はプレーヤーを購入して大事に聴きたいと思います。
 UPして下さって本当にありがとうございました。

 

・・・とても感動しました。


 

余談ですが、今まで見たことがなかった楽譜があったりしました(^^)。


 


Youtube"くまモンと真猿の『お料理ばってん!』"がムチャ面白い!

2013年09月06日 | ♪スペシャル

音楽の話題じゃないですが・・・・
Youtubeの"くまモンと真猿の『お料理ばってん!』"シリーズがムチャかわいくて面白いです!


村下孝蔵さんのオリジナル・カラオケ集が出ました!

2013年09月02日 | ♪(Original) カラオケ

 以前の記事でも書きましたが、私はオリジナル・カラオケ(レコーディング使用バッキング・トラック)の収集癖があります(笑)。
オリジナル・カラオケと言っても、シンセサイザーや打ち込みが蔓延した90年代以降のものは、音楽の質的にあまり興味がなく、きちんとした「音楽家」がアレンジしたり、演奏した70年代~80年代物がメインです。

今までいろんな人の物を集めてきましたが、今回ご紹介する村下孝蔵さんのものは、このように1枚でまとまって発売されるのは今回初めてだと思います。今回、別途発売された「GOLDEN☆BEST 村下孝蔵ベスト・セレクト・ソングズ」と対をなす形で発売されました。

この年代の楽曲は、村下さんに限らず、素晴らしいプロデュサー、ディレクター、エンジニア、ミュージシャン、アレンジャー達多くの才能ある人間が集って制作されているので、カラオケだけ聞いても聞きごたえがあります。最近の、個人の打ち込みで制作される楽曲群とは雲泥の差がある、質が高いものだと思います。

私は、編曲にとても興味があるのでその勉強のためにも購入しましたが、普通のカラオケとしても、カラオケ店のデジタル音源にはない、生楽器(もちろん楽曲にはシンセも入っていますが)の音が素晴らしいです。

「初恋」をオリジナル・キーでオリジナル・カラオケで歌うのもいいものです。ご興味のある方、是非お聴き下さい(^^)

GOLDEN☆BEST 村下孝蔵オリジナル・カラオケ集
村下孝蔵
ソニー・ミュージックダイレクト

 

GOLDEN☆BEST 村下孝蔵ベスト・セレクト・ソングズ
村下孝蔵
ソニー・ミュージックダイレクト

橋幸夫さんの新曲『夢の轍』は、な、なんと・・・

2013年09月01日 | ♪国内 -男性

昨日、ラジオから橋幸夫さんの新曲『夢の轍』が流れてきました。。。

全く初めて聞いたのですが、この曲調や歌詞の雰囲気、とてもひっかかるものがあったで、橋さんのサイトで調べてみました。
そうしたら、「作詞・作曲さだまさし」とあるではありませんかっ!(驚)。更には、書き下ろしとのこと。

さださんのアルバムに『夢の轍』(「償い」収録)という傑作アルバムがあるのですが、このアルバムにはタイトル曲はありませんし、新曲になるのですね。。。
知らんかったっ!。

さださんらしい世界と橋さんのベテランの歌声が良い感じのコラボとなっていました。さださんファンは要チェックですね(^^)

夢の轍
橋幸夫
ビクターエンタテインメント

『ウルトラセブンが「音楽」を教えてくれた』-青山通(単行本)

2013年08月25日 | ♪クラシック

『ウルトラセブンが「音楽」を教えてくれた』-青山通(単行本) が面白いです。

この本は、作者が小学1年生の時、ウルトラセブンの最終回でモロボシ・ダンがアンヌ隊員に”自分はウルトラ・セブンだ”と告白する時のBGMに衝撃を受け、それからこの曲を探し当てる音楽の旅の過程でクラシック音楽の不思議な魅力に触れていく事が描かれています。とても面白いです。

 

ウルトラセブンの最終回の重要なシーンでシューマンのピアノ協奏曲が使用されます。作者の青山少年は、二人のセリフのやり取りとその音楽を、衝撃を持って受け取りました。ビデオもなかった時代ですので、その後ずっとこの音楽が気になっていました。ある日この曲がTVから流れてきた事があり、このメロディに母が反応して青山少年に曲名を教えてくれました。幼くて小遣いも少ない少年はなんとかお金を工面して、新宿のデパートなら(大きな店なので)このレコードがあるだろうと出かけ、そこで「シューマンのピアノ協奏曲」をなんとか手に入れました。

 

ところが、その演奏に違和感を抱きます。でも貴重な小遣いを投資した少年は、この演奏がウルトラセブンの時と同じものだと言い聞かせながら聴くのですが、何度聞いてもその違和感は払拭されません・・・。まず、ここで「同じ曲でも、かくも違う曲になる」事を幼いながら、おぼろげながら気づきます。その後、放送された年やその他少ない情報を元に、ある演奏、指揮物に狙いを定めて別のレコードを購入するも、残念ながらそれも違う演奏物・・・。

 

結局、相当の数年後に、友人にレコードを聴かせてもらってその演奏家のレコードを探し出せました。

 

クラシック音楽とは、同じ楽譜でも、かくも演奏家、指揮者、オケ、また演奏の都度に音楽が異なるものという事を、ウルトラセブンのBGMを探し当てる旅の中で思い知ります。インターネットなどない時代ならではの、ある意味貴重な音楽体験ですね。情報過多の今では、逆に出来ない貴重な事だとも言えます。また、この方の音楽に対する思い入れの深さにも驚かされます。なお、本来ウルトラセブンの音楽は冬木透氏が担当していたのですが、なぜ最終回に本人の作品ではなくこの曲が使用されたかの謎も解き明かされます。不思議な切り口ながら面白い内容です。

 

余談ですが、POPソングでも、バージョン違いに関しては結構あって、私も似たような経験が少なからずあります。良くあるのは、レコード会社移籍のため昔の音源が自由にならないので、アレンジをコピーしてほぼ同じ風に再録音されるケース。演歌などでは顕著でしたが、人間の耳は誤魔化せません。わざわざ買った物が(クレジットもなく)新録音だった時の失望を幾度となく経験しております。

 

また、これはこの本とは別の事になりますが、アーティストが最初の録音で満足出来ずに後で再録音するケースが、今でもままあります。でもリスナー的には、最初に聞いた物が全ててであり、再録音したバージョンには何の価値も見いだせない、というのが正直な気持ちですね。極端な事を言えば、最初の録音で音がはずれていたとしても、それも既に曲の一部として記憶されているので、後で補正されると違う曲になってしまう。。。という感じですね。

 

おっと、話は随分逸れてしまいましたが、そんな訳で最近気になった面白い音楽の本のお話でした。

 
 

ウルトラセブンが「音楽」を教えてくれた
青山通

アルテスパブリッシング ¥1,680


最近のサザンのメディア露出について

2013年08月16日 | ♪国内 -グループ

最近、TVのCM、歌番組、新聞広告、雑誌、ラジオ局の月間強化プレイ・・・

サザン・オールスターズの露出がこれでもかっ!という位にすごいですね。ファンはうれしいでしょう・・・

でも私のように、特にサザンに強い思い入れのない音楽ファンとしては・・・正直、ちょっと・・・です(汗)。

アミューズの宣伝費の掛け方はちょっと尋常ではない印象ですね。

日本人全員がサザンのファンでないわけだし、もうちょっと戦略の練り方ってあるのではないでしょうか?

物量作戦って下品で、お金の臭いがプンプン漂ってきます。

正直、私のような立場では、洗脳作業を受けているようで「辟易」というのが正直な気持ちです。

特に嫌いでもないサザンでしたが、ちょっと嫌いになりかけてます。

事務所も、同じ金をかけるならもっと上品に、新たなファンを獲得する企画で、上手にやって頂きたいと感じる昨今です。

※ファンの方にはごめんなさい。失礼いたしました。


チキンガーリックステーキ(通称チキガリ)のライブに行って参りました

2013年07月22日 | ♪国内 -グループ

昨日開催されたチキンガーリックステーキ(通称チキガリ)のライブ(原宿アストロホール)に行って参りました

 

6人メンバーの一人の濱田 康裕さん(ハマちゃん)がご病気で一年程活動から離れていましたので、久しぶりの6人でのライブでした。
(主に洋楽担当の)ハマちゃんのリードでJourneyの"Any Way You Want It"でスタートした時、ハマちゃんの姿を見て思わず涙が出そうになるのを堪えている自分がいました。そして、こんなにハマちゃん(と6人組チキガリ)が好きだった自分に驚いたりしました・・・。ご病気された事でちょっと細くなった感じのハマちゃんですが、以前の感じでライブを進められるのを見て感激しました。ちなみにJourneyには他にも大ヒット曲がありますが、敢えてこの曲を選んだのは歌詞の内容もあったのかな・・・?(捉え方ではセクシーな意味も大ですが(笑)

 

それはともかく、メジャーデビュー以来のファンとしては、チキガリは誰一人欠けても「チキガリ」ではないんだなぁ~と改めて感じたりもしました。それは6人アカペラという音楽的なパート構成上の単純な意味ではなく、すでに6人一組で「チキガリ」という一人格というか一ボーカルとして馴染んでいるからです。6人居てもメンバーが入れ替わったらきっともう自分にとっての「チキガリ」ではないのかもしれません・・・。

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スマイル
チキンガーリックステーキ
GU RECORDS

↑2012年発売(現時点最新アルバム)
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今回のライブでもう一つ改めて感じたのは、雰囲気がメジャー・デビュー当時のいい感じになって戻ってきたような気がしました。一時まるで”イケメン"アーティスト風になろうとしたり?、ちょっと背伸びした感じがあって、個人的には方向性でちょっと迷っているんじゃないかな~と思ったりした時期もありましたが、今回はチキガリの持つ等身大の魅力がひしひし伝わって来ました。何か、歌以外の要素はそぎ落として好きな歌に一層集中した感があったような印象です。

 

※ちなみに「イケメン」という言葉、未だにざわつく位大嫌いな言葉です。子供の頃にはなかった新語です。なんだか(主に)女性のぎらぎらした性欲を自分以外の人称にすり替えたようなニュアンスも感じます(相手を誉めているようで、実は自分の欲望を言明しているような・・・)貧相な言葉だと思います。女性のそんな気持ちを表現するにしても、日本語には平安時代からとは言いませんが、もっと品格ある言葉があったはず。チャラいTVの放送作家の作ったこんな造語に弄ばれる日本人・・・。この言葉の浸透と日本人の劣化は同期して進行していると私は確信します。未だに身持ち悪くて使えない言葉です(おっと、上で使っているか(笑))。

 

すみません、余談で熱くなってしまいました(汗)。

それにしても彼らのアカペラというか音楽的な実力は圧倒的だと思います。僭越ですが、こうやって音楽Blogを開設し、物心ついた頃からあらゆるジャンルの音楽を聴いてきた身(音楽制作も趣味)としては、そのすごさを本当に実感します。そして、彼らの魅力のひとつである「日本語の美しさ」。これは、サザン桑田氏や矢沢氏が元祖みたいな”洋楽風”の発音ではなく、日本語のアクセントとメロディが一致した彼らの楽曲群。メンバーの美しい発音、この辺が私は大好きなんです!
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ふるさとの花
チキンガーリックステーキ
GU RECORDS

↑さださんの近年の名曲「いのちの理由」もカバーしたアルバム。
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でも残念ながら、彼らが世間に広く認知されているとは言えないと思います。この状況は本当に残念でなりません・・・。でも今のTV等でもてはやされる音楽なんて、大半が広告代理店ゴリ押しの「消耗品」だったりしますし、AKBに至っては、肝心な音楽(歌唱)自体が話題になる事がないという、本末転倒の「音楽」界です。TVで話題にならない事は、今の時代誇りに思ってもいいのかも・・・???(もちろんメジャーであって欲しい気持ちは一ファンとしては当然の思いですが・・・)。彼らは、一気にメジャーになるでのはなく、静かに且つ着実に広く浸透し、気が付いたら何気にみんな知っている・・・みたいな状況が理想的且つ現実的なのかもしれません(時間はかかると思いますが)。そういう意味でも、雰囲気的には、背伸びせず自分たちの持ち味を見失わずに歩んで頂きたいと願っております。

 

12月の東京でのライブの告知もありました。さださん以外のコンサートには全く関心のない私のカミさんも、チキガリだけは率先して行きたがります。チキガリにはそんな素敵な魅力が一杯のグループです(^^) 

ps.チキガリにはそろそろさださんの楽曲カバーのフル・アルバム第2弾を期待したいこの頃です。

 

そうそう、昨日の会場、原宿アストロ・ホールの空調は冷え過ぎで寒いくらいでした。ライブの会場が冷えたら盛り上げありに欠ける事くらい素人でもわかると思いますが、女性陣がカーディガンを羽織る姿が散見されるのに空調はガンガン冷えたまま・・・。この会場、音楽の会場としてこんな運営で大丈夫なのかと心配する位気配りが感じられませんでしたね・・・。更に、こんな冷えているのにドリンクの強制(有料)、美味しくはずもなく義務感で飲むだけ。私は、他のアーティストでは二度と行かないと思いました。風邪気味の妻は、帰りの食事中も体が冷えてしまっていて、帰途はずっとカーディガンを羽織っていた程でした。

 

ジブリ・アカペラスタイル
チキンガーリックステーキ、他

 

 

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今、アド街ック天国見ている途中ですが・・・

2013年07月20日 | 「アド街ック天国」BGMの秘密

BGM選曲が”おやじギャグ”状態なんです(笑)。

「甘納豆」のBGMがナット・キング・コールの”Love”→”なっとう”、”なっと”でつながり。

「ドジョウ」の話題のBGMがボズ・スキャッグスのJojo→”どじょう”、”じょじょ”でつながり?(笑)。

「醤油(しょ」うゆ)さし」のBGMがライオネル・リッチーの「セイ・ユー・セイ・ミー」→”しょうゆ””せいゆ~”つながり?(笑)。もっともこの曲、途中で”Show You”と出てくるので、そっちの方かも?

見ている途中で脱力しましたので、放送中なのに書かざるを得ませんでした(笑)。

 

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さださんのソロコンサート4000回記念公演~アンコール曲「遥かなるクリスマス」に込めた思い

2013年07月19日 | ♪国内 -男性

さださんのソロコンサート4000回記念公演に武道館へ行って参りました。私は7/18(木)の4001回目でした。

全く衰えないさださんのアーティスト・パワーは、この公演が早々に完売した事(ちなみに見切り席も販売され、久しぶりにダフ屋の姿も見かけました)ファンクラブ会員数が2万人!で安定して推移している事、この公演がTV生中継される等色々な事で明らかですが、長年さださんのコンサートに通っている者の目からしますとそれは更に盤石化された印象を受けます。

多分近年のTV露出や作家活動の影響も大きいのかも知れませんが、若年層観客が以前より確実に増えたように見えるからです。以前の若いファンは”さだファンの親に連れられたお子さん”という感じの層がメインだった気がしますが、近年はごく普通の若いカップルとかも自然に目にしたりします。 

そんな観客で3階席までぎっしり埋まったこの武道館のコンサート、ファン投票で一位になった「主人公」から始まりました。※余談ですが、「主人公」という言葉も仏教言葉でもあったりします・・・。

 

毎年さださんのコンサートに行っている者としては今更ですが、さださんの多彩な才能には本当に感服致します。歌、トーク、場を読む力、客のイジリ方、コンサートの流れの持って生き方、etc何回観てもその都度コンサートの密度やと完成度の高さには圧倒されます。

エジソンの名言に「天才とは1%の才能と99%の努力」というものがありますが、この真意は”誰でも努力すれば天才になれる”という意味ではなく、”才能を持った人が本当に努力をした末にやっと天才と認められる”という解釈が正しいと聞きましたが、さださんの姿を見ると、人目につかない所での努力は如何ばかりかといつも想像してしまいます・・・

 

最近は”さださんのコンサートの魅力はトークにあり”みたいな言い方も良く聞きます。一面事実だと思いますが、でも間違いなく「音楽家」としての深さがコンサートの魅力です。この日の2曲目の「精霊流し」のバイオリンの音色を聴いた時、最初のボーイングの音色で私は涙腺に響く程の音楽の真実を感じました・・・。

また年を重ねるごとに感じるのは、若いころには聞き流していたような曲、また言葉も年々心深く響く事が増えてきました。それはまるで小説の名著を読み返す毎に新しい発見がある事とよく似ています。近年は、さださんの楽曲が持つ文学性をそんな所でも感じたりしています。

 

今回のこの武道館はさださんはあまり使用しない会場ですが、それは大会場だと客とのコミュニケーションが薄くなってしまう事への危惧、それと音楽家として音響面のやりづらさからだと推測しているのですが(昨日もリズム隊の反響音がとても目立ってました・・・)、この武道館コンサートの進行は会場のファンからのリクエストという構成により会場との一体感持たせることで成功したように思います。きれいに構成されて進行するだけでは得られない”一体感”が溢れていたように感じました。

ところで、昨日のコンサートのハイライトは何と言ってもアンコール最後の曲「遥かなるクリスマス」だったと確信します。真夏、猛暑の今「クリスマス」曲を歌う事のその真意。それは間近になった参議院選挙と無縁であるはずがありません。長年「長崎から」というコンサートを開き(今年も久しぶりに開催される予定)、戦争反対の立場をとってきたさださんが、現状の政治、世の流れを危惧していない訳がありません。

 

でも「さだまさし」という一つのビジネスで生計を立てている多くのスタッフや関係者がいる以上、「佐田雅志」が表立って自分の政治的なメッセージを訴える事は「アーティスト・さだまさし」には出来るはずはありません。様々な足枷がそれを阻んでいます。でも全身の力を振り絞った最後の「遥かなるクリスマス」には、右傾化といわれ憲法改正まで想定される昨今の政治状況への危惧を、全身で訴えたものと私は受け止めました。

 

最後の最後にこの「遥かなるクリスマス」を全身で歌いきったさださんの真意を、この会場の皆さん(TV中継のご視聴の方も)はどのように受け取ったのでしょうか・・・?単なる流行歌(はやりうた)歌手ではない、まさに「歌う世界遺産」(会場で見かけた言葉です(^^)のさださましさんにとって、このメッセージを真摯に受け取る事やその真意を深く考える事がファンとして出来るせめてものさださんへの感謝の表し方/恩返しではないでしょうか・・?記念すべきこの武道館コンサートで私はそんな思いを胸に会場を後にしました。

 

外は思いもかけずゲリラ豪雨の後。
まだ大粒の滴がポツリポツリ落ちてくる中、真夏の新緑が繁茂するこの北の丸公園は、まるで時が止まったような佇まい・・・。
公園の闇の中に、戦死された無念の精霊達が何かを訴える幽かな囁きが聞こえたような、コンサート帰途でした・・・。

 

 
(最後の最後に会場に舞った記念テープです)

   

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「ふるさとは今もかわらず」by新沼謙治

2013年07月12日 | ♪国内 -男性

「ふるさとは今もかわらず」by新沼謙治(作詞:作曲:歌:新沼謙治)

ふるさとは今もかわらず(シンフォニック・バージョン)
新沼謙治
日本コロムビア

専門的な目から見れば、この曲は格別に新しいものではないし、正直「どこかで・・・」といった雰囲気もあるのかもしれません。
でもそんな事を圧倒するものがあります。それは新沼さんの歌声/歌い方であり、曲に込められた深い思いです。

最初に聞いた時、なんだか分からないけれど真っ直ぐ心に沁みこんでくるものがありました。それは歌声/歌い方に込められたであろう
深い想いだとすぐに気づきました。その時は新沼さんの個人的な事情は一切知りませんでしたが、深い魂からの想いが溢れているのは、
その歌い方からすぐ直感しました。それまでは「演歌の」という肩書で新沼さんを見ていましたので、きっとこの清冽な歌の背景には
何か事情があるのだと感じましたが、それが自作曲と知ってとても驚いた反面・・・妙に納得した不思議な感覚も覚えております。

その後新沼さんの抱えたご事情も知る事になるのですが、この曲は私のように予備知識がない者にとってもその思いが伝わってくる、
まさに明唱・名曲だと思います。

現在の演歌ジャンルは「売るための曲」、即ち商売の気で溢れかえっているように感じます。カラオケ用に買ってもらうために曲が作ら
れていると聞きました。でもこの曲は、新沼さんはジャンル分けされているその「演歌ジャンル」から一番遠く、本来歌が持っていた、
計算のない”気高さ”も感じ取ることができると思います。この曲が話題になっている事を知り、日本にはまだまだ「いい曲」に反応で
きる人達が沢山いる事も知りました。後はこの曲が、もっともっと世の中に広く伝わっていく事を、音楽を愛する者の一人として願っています。

(補足:上記は私が某レビューサイトに書いたものと同じ内容です)

 

 

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AMラジオの広告がちょっと・・・な件

2013年07月11日 | 【徒然随想】

最近生活が変化して午前中からAMラジオを聴く機会が増えたのですが・・・

震災以降、非常時情報ツールとしての役割の認識が高まった事や、スマホのアプリで気軽で高音質で聴けるようになったラジオ、特にAMラジオの認知が高まっているとのニューズを聞きました。自分自身も少し生活が変化して、午前中からAMラジオを聴く機会が増えました。TVにはない、フレンドリーでパーソナル感覚、また仕事の邪魔にならないメディアとしてとても好きになりました・・・がとても気になる事があります。

それはラジオ広告です。いわゆる一流、メジャーな企業の広告が殆どないせいか、全体的に華やかさがありません。でもそれは仕方ないし、ある意味どうでも良い事なのですが、そうではなく、高齢者向けの薬と、聞き流すだけの英語教材、パチンコ、更には自社のラジオ・ショッピングが頻繁過ぎて番組を聞いている中でいや~な感じになってしまうのです。

まず、高齢者向け薬の件。特に痛みを緩和するとい○○○○○○(発音/6文字)の広告がウザイし、なんか怪しい印象です。「漢方に学んだ薬」っていったい何???漢方薬じゃないの?更に高齢者の藁にもすがりたいような心境につけ込むようなコピーの連続。孫に「おじいちゃん遊ぼ」と言わせ、おじいちゃんは膝が痛くて思うように孫と遊べない。そこで「膝の痛みをなくして孫と一緒に遊びましょう」というストーリー。最後に「おじいちゃん大好き!」と言わせるあざとさ(笑)。まるで魔法の薬のようです。こんな広告がどの放送局でもまんべんなく流れます・・・。

広告収入が生命線なのでクライアントは選べないのでしょうが、こんな広告ばかりでは、番組内容以前に、ラジオから離れてしまいそうです。

加えて、聞き流すだけの英語教材。数社あるようですが、これもひっきりなしに流れてきます。ネットを見れば気が付きますが、これの「上手くいった」レポートをブログなどの記事するアルバイトあるようです。ネガティブな記事はなかなか検索されない仕組みのようです。私の知人もやめてしまいましたし、少なくとも身の周りでは成果のあった方は残念ながらいません。(もちろん効果は個人差、という切り返しがあるのは承知ですが)

(民放)AMラジオ放送を聞いて感じたのでは、番組内容以前の、番組にまとわりつく広告の胡散臭さが結局AM放送のイメージを損なっていて、それが悪循環している感じです。経営の厳しさも最近ニュースになっていましたが、AM放送が大好きな私には、これでは新しいリスナー、特に若い層の取り込みは難しいような気がします。10年後はどうなっているのかな?

私は、(FM局のような、勘違い的浮いた感じではない)もっと芯のしっかりした音楽中心にシフトする事、メールを活用したほぼリアルタイムのリクエスト形式などに特化すれば生き残れるような気がするのですが・・・いかがでしょうか?

 


アド街ック天国のBGM

2013年07月04日 | 「アド街ック天国」BGMの秘密

せっかくカテゴリーを設けたのに仕事が忙しくてずっとさぼっていたこの記事ですが、先週の放送でさすがに一言言いたかった事がありました(笑)。

その前に、ご存じの方も多いかと思いますがこの番組のランキングのBGMは必ずその取り上げたものに関する曲がかかってます。それはその地名や商品、人物etcと共通する曲名、曲の内容、アーティストの名前とか国とか、とにかく何かしら共通してます。

で先日の放送の「神田神保町」の時ですが、某カレー屋さんが紹介されていました。でBGMはカーリー・サイモンとジェームズ・テーラーが夫婦だった頃のデュエット曲「愛のモッキンバード」でした。普通は曲の内容(テーマ)とかタイトルが何かしら関係しているのですが。。。この場合はしばらくわかりませんでした。 でふと気が付きましたっ!

「カレー」と「カーリー(サイモン)」のダジャレだったんですっ!!これに気が付いたときは脱力しました(笑)。

まぁこんな感じでこの番組のBGMは気が付く人にはとにかく面白いです。是非チェックしつつご覧くださ~い。

出没!アド街ック天国ベスト・セレクション 80’s ポップ&ロック
 
EMIミュージック・ジャパン
出没!アド街ック天国 ベストセレクション SWEET&BALLADS
 
ユニバーサル インターナショナル

さだまさしさんの名言

2013年06月30日 | 【徒然随想】

昨日の私の独り言の件ですが

今日の日刊スポーツのさだまさしさんのインタビューの中の言葉が全て語ってくれていました。

確か「一部の音楽”業者”が音楽”家”を追い詰めている状況がある・・・」だったと思います。

私が言いたかったのは正にこれです。秋元康のような音楽家でもない人が跋扈する事で、本来もっと注目されるべき音楽家が評価される機会を失っている。これが言いたかったんです。(注:さださんは特定の人の名前はお出しになっていません。秋元氏の件は私の独断です)

あ~言いたい事が表現されていてとてもすっきりした~(笑)。


音楽を殺したのは誰?(その1)

2013年06月29日 | 【徒然随想】

最近の音楽は本当に質がガタ落ちで、聴くに値しない/お金を払うに値しない物で溢れているように感じます。ヒットチャートといわれる業界の枚数工作及びあざとい若年層煽り商法の成果ランキングをみると・・・もう何も語る気もしません・・・。でふと思ったのですがなぜここまで音楽の質が落ちたのはなぜだろう・・・???

私なりの原因探索の結論の一つは、音楽制作が音を波形で処理しはじめた事です。

音楽制作がデジタル化されるにつけ、音楽は何度でもやり直しがきき、テクニックのなさは技術で適当に補正が可能だし(もちろん当事者はそう思ってないかもしれませんが)、音を聞く限り音楽に対する真摯さ、真剣勝負みたいな魂が次第に現場/業界から抜けていったように思います。

アナログ時代は、やり直しは時間も資材的なコストかかるし心理的なプレッシャーも大変だったろうし、なにより音楽的にきちんとしたプロでなければ対応できない世界であったろうと思います。またシンガーをはじめ、デジタル的なごまかしもききません。またデジタル機材がなかった時代は演奏技術も要求されるので、きちんとした演奏家や関連する多くの人材が音楽制作に関わっていたと思います。つまり、音楽を波形で処理する前は(アナログ時代)はきちんとした音楽家がきちんとした緊張感を持ってきちんとした音楽をやっていたのだと思います。真剣勝負の世界ではなかったかと。。。

翻って現代です。デジタル機材で素人の参入が簡単になりそんな音で溢れかえった音楽の世界では、イージーでゆるい、どうでもいい「音楽」が普通に流通する事になってしまいました。もちろん新たな才能の参入が簡単になった側面もあると言えますが、「悪貨」の流通の方が圧倒的になってしまったと言えます。

その結果、悪貨(安易にお手軽に制作された素人音楽)は良貨(魂が込められた真剣勝負音楽)を駆逐してしまった。これが現在の状況ではないかと感じています。お金を使うに値しない音がやけに耳につきます(^^;

 


最近のAKB商法に思うこと・・・

2013年06月24日 | 【徒然随想】

先日音楽CD売上ランキングのニュースを見ました。何でもAKBが何かの記録だったそうです。

でも私の身の回りでは驚くほどAKBの話題なんて聞きませんし、何よりあんなに売れているはずのAKBの楽曲を知っている人は殆どいません。不思議なほどです・・・。更には、最近のヒット・チャートって世の中の指標にはなっていない事は既に多くの方が知っているのに、わざわざこれをニュースにするメディアの感覚がわかりません。もっとも何かのパワーがマスメディアの裏で動いているのも周知の事実のようですが(汗)。

まぁそれはそれとして、思えば戦後しばらくして「アイドル」が誕生した頃から、若年を扇動して音楽をビジネスにするという業態が徐々に普遍化してきたように思います。言い方をはっきりさせれば、性的なフェロモンを撒き散らして若年層にお金を使わせる業態という感じでしょうか・・・?特に女性は、性的な事をオープンに出来ない風潮が日本では長く続いてきましたから、男性アイドルへの煽情を音楽を通じて発散させる手法が一気に開花したと言えるでしょう。"ジャニーズ"や"御三家"が若い女性に訴え、"三人娘"が主に男性に訴えてきたのは、ベールを剥がして言えば、性的なフェロモンを「音楽」というツールで覆い隠して(あからさまにする恥じらいが社会的通念として存在していたから?)ビジネスに昇華させたからだと思います。でもこれらの時代の救いは、音楽は音楽としてプロが携わっていて、厳然たる質的なレベルが保たれていた事。だからアイドル・ソングと言えども現代まで残っている良い曲も沢山あります。音楽と”煽情”は微妙な、いや絶妙なバランスで両立していたと言えます。

そして現代のAKB商法です。

秋元という人は、おにゃんこの段階で、性的フェロモンを表ビジネスとして直接利用し結び付けける事へのためらい(暗黙の社会的な規律/羞恥心から)を一気にとっぱらい、「性風俗」的性フェロモンと音楽ビジネスを一気に結び付けてしまったように思います。だから彼女達は歌唱力や踊りの上手さは殆ど問われることはなく、極論で言えばその女の娘(こ)が持つ属性としての魅力/性的フェロモン魅力を前面に出すビジネスと成立させてしまいました。芸能的スキルは無い方が却ってその人の魅力だったりする事も、端的な例ですが成立しています。歌の音程のふらつきさえも魅力だったりします。なお、彼が”女性アイドル”だけに絞っているのは、業界に長く棲息している秋元氏が、君臨するジャニーズ事務所との対立を最初から避けた巧妙な”計算上”のもと言えるかと思います。

そしておにゃんこの進化系としてのAKBですが、世間の多くの目は「風俗系ビジネス」と揶揄したりしていますが、すでに業界のモラルや規律、羞恥心などは完全に取っ払って殆ど音楽をツールにした「風俗ビジネス」になってしまったような印象がりあります。もちろんメンバー個々人を非難してしているのでは全くなく、ビジネス・モデルとして俯瞰して今の業態をみた印象ですが・・・。

メディアを通じたキャバクラ商法のマス化/普遍化とも言えるかと思います。

ここからは音楽を愛する者からの発言ですが、秋元さんにはもう音楽を金儲けの手段にせずにもっと直接的に性的なものを商品化して頂きたいと願っています。そうすれば、純粋に音楽で生きている人達を別の土俵として分けてあげらるし、売上枚数の話題も性フェロモンビジネスから切り離して、音楽としてきちんと評価される事が出来ます。そう、音楽と風俗を分けて頂きたいんです。

今のように、音楽を手段にして若者からお金を巻き上げるビジネスと、きちんと音楽の力を信じて活動しているミュージシャンがAKBビジネスと一緒くたにされている状況は音楽ファンやミュージシャン、何より「音楽」そのものがかわいそう過ぎるように感じます。昭和の時代と違って音楽の質がここまで落ちているのももう看過できません・・・。

ちなみにこんな気持ちでいるのは私だけでしょうか???